The previous night of the world revolution7~P.D.~

「ルレイア…ちょっと、手伝ってくれ」

「はい、分かりました」

ルレイアと二人で、引き出しを一段ずつ開けていく。

一段目。引き出しの中にあるのは、タオルやハンカチや、着替えの類。

これらは俺が入れたものだ。

二段目も…一昨日入れた、アリューシャからもらったポテトチップスが入っていた。

何もおかしいものは入っていない。

三段目は…。

元々何も入れてなかったはずだから、空っぽでなければならない。

しかし。

「おっ、何か入ってますよ」

三段目の引き出しを開けたルレイアが、引き出しの中に手を突っ込んだ。

そして、何も入れたはずのない…それどころか、入院してから一度も開いていないはずの引き出しの中から。

つい今しがた、ルリシヤがくしゃくしゃに丸めた、赤いスカーフが出てきた。

…マジ?

どういうタネが潜んでいるのか、本気で知りたいんだけど。

「おっと、そんなところにあったか。ありがとう」

ルリシヤはわざとらしく言って、ルレイアからスカーフを受け取った。

いつの間に仕込んだんだか。

「ふわぁぁぁ、すご〜!いつ隠したの?」

大興奮のルーチェス嫁。

「隠してなんかいないさ。ルリシヤマジックは、タネも仕掛けもないからな」

ドヤ顔のルリシヤ。

ルーチェス嫁がめちゃくちゃ素直に喜んでくれるから、ルリシヤも嬉しいんだろうな。

どっちかと言うとルーチェス嫁は、アリューシャタイプみたいだからな。

自分の感情に非常に素直で、無邪気に思ったことを口にするタイプ。

そりゃあこんな観客がいたら、ルリシヤとしてはやり甲斐があるだろう。