The previous night of the world revolution7~P.D.~

「…!ふぉぉぉぉ、凄い…!」

これには、ルーチェス嫁もびっくりして感動。

その気持ちはよく分かる。

「おっと、おまけだ。御婦人にプレゼントしよう」

と言って、ルリシヤは更に帽子の中から一輪の赤い薔薇を取り出し。

その薔薇を、ルーチェス嫁の手に握らせた。

「凄い!凄い凄い!もしかして君、魔法使いなの!?」

そう言いたくなるのも分かるよ。

多分そうなんじゃないか。いつも音も影もなく俺の部屋に侵入してくるし。

「…ふっ」

ルーチェス嫁に素直に褒められまくって、渾身のドヤ顔を披露するルリシヤである。

お前が楽しそうで何より。

「他にもマジック出来る?帽子しか出来ない?」

「とんでもない。他にも用意してあるぞ」

「本当?見たい!」

「勿論だ。ご照覧あれ」

ルーチェス嫁におだてられ、ルリシヤは帽子の次に、赤いスカーフを取り出した。

俺のお見舞いと言うより、既にルーチェス嫁の為のマジックショーになってるな。

「このスカーフをな、ぎゅっと握り…」

ルリシヤはスカーフを小さく丸め、両手で包み込むように握り締めた。

スカーフを念入りに、ぎゅっ、ぎゅっ、と握った後。

ルリシヤは両手をぱっと開いた。

すると、そこには赤いスカーフが消えていた。

…何処にやったんだ?

「…!?スカーフは?…なくなった!?」

ルーチェス嫁もびっくり。

消えるスカーフ…。スカーフに限らず、「消える」系はマジックの定番だよな。

スカーフだったりコインだったり、トランプだったり。

「何処に隠したんだ?」

「そうだな、何処にやったかな…。ルルシー先輩、ちょっとそこの引き出しを探してもらえないか?」

と、ルリシヤは俺のベッドサイドに備え付けてある、小さな引き出しを指差した。

…まさか…?