紅茶じゃない…?
「でもこれ…紅茶の匂いじゃないのか?」
俺はルレイアほど紅茶に詳しくないから、この香りはあの茶葉、みたいに分からないけど…。
「えぇ。これは華弦さんがシェルドニア王国から、シェルドニアツキノワヒグマの目玉茶です」
目玉茶!?
俺は思わず、口に含んでいたお茶を噴き出してしまった。
汚くて済まん。
しかし、俺と同様にルヴィアも噴き出していた。
だよな、そうなるのな?
ルレイアの衝撃の事実を聞かされ、平然とお茶を口にしているのは、ルヴィア嫁とルレイア本人だけだ。
…え?
今のって…俺の聞き違いじゃないよな?
「る、ルレイア…。お前今何て言った?」
「?シェルドニアツキノワヒグマのことですか?」
そうだけど。でもそうじゃない。
「そのクマの…何だって?」
「目玉茶ですか?」
やっぱり聞き違いではなかった。
目玉茶って言った。確かに目玉茶って。
いや待て。目玉は比喩かもしれないじゃないか。
目玉焼きだって、名前だけ聞くと「目玉を焼いた食べ物なのか?」って思うけど、蓋を開けてみるとただ卵を焼いただけだろう?
それと同じかもしれない。
「それはその…何?まさかクマの目玉をお茶にする訳じゃないよな…?」
いくらゲテモノ揃いのシェルドニア食文化と言えど、まさかクマの目玉をお茶にするなんて。
そんな恐ろしいことをする訳がな、
「シェルドニアツキノワヒグマの目玉をほじくり出して、天日に干して磨り潰したものをお湯に溶かしたものだそうですよ」
するんだ。
そんな恐ろしいこと、するんだな。本当に。
シェルドニア王国の人々は、『白亜の塔』のお陰で非常に穏やかな国民性を持っている。
が、スーパーマーケットの実演販売と言い、何故食文化に関しては意外と残酷なのか。
クマの目玉を抉り出すなんて…。恐ろしいことを…。
つーか、何故それをお茶にして飲もうと思ったのか。
熊の胆が身体に良いから、目玉も良いと思ったのか?
まさか、クマの目玉からこんなに良い匂いがするとは。
どうなってるんだ、シェルドニア王国のクマ…。
「でもこれ…紅茶の匂いじゃないのか?」
俺はルレイアほど紅茶に詳しくないから、この香りはあの茶葉、みたいに分からないけど…。
「えぇ。これは華弦さんがシェルドニア王国から、シェルドニアツキノワヒグマの目玉茶です」
目玉茶!?
俺は思わず、口に含んでいたお茶を噴き出してしまった。
汚くて済まん。
しかし、俺と同様にルヴィアも噴き出していた。
だよな、そうなるのな?
ルレイアの衝撃の事実を聞かされ、平然とお茶を口にしているのは、ルヴィア嫁とルレイア本人だけだ。
…え?
今のって…俺の聞き違いじゃないよな?
「る、ルレイア…。お前今何て言った?」
「?シェルドニアツキノワヒグマのことですか?」
そうだけど。でもそうじゃない。
「そのクマの…何だって?」
「目玉茶ですか?」
やっぱり聞き違いではなかった。
目玉茶って言った。確かに目玉茶って。
いや待て。目玉は比喩かもしれないじゃないか。
目玉焼きだって、名前だけ聞くと「目玉を焼いた食べ物なのか?」って思うけど、蓋を開けてみるとただ卵を焼いただけだろう?
それと同じかもしれない。
「それはその…何?まさかクマの目玉をお茶にする訳じゃないよな…?」
いくらゲテモノ揃いのシェルドニア食文化と言えど、まさかクマの目玉をお茶にするなんて。
そんな恐ろしいことをする訳がな、
「シェルドニアツキノワヒグマの目玉をほじくり出して、天日に干して磨り潰したものをお湯に溶かしたものだそうですよ」
するんだ。
そんな恐ろしいこと、するんだな。本当に。
シェルドニア王国の人々は、『白亜の塔』のお陰で非常に穏やかな国民性を持っている。
が、スーパーマーケットの実演販売と言い、何故食文化に関しては意外と残酷なのか。
クマの目玉を抉り出すなんて…。恐ろしいことを…。
つーか、何故それをお茶にして飲もうと思ったのか。
熊の胆が身体に良いから、目玉も良いと思ったのか?
まさか、クマの目玉からこんなに良い匂いがするとは。
どうなってるんだ、シェルドニア王国のクマ…。


