「まぁまぁ、立ち話もなんですし、座ってくださいよ。ポテチありますよ」
と、傍らのルレイアが見舞い客二人に椅子を勧めた。
椅子を勧めるのは良いけど、ポテチは勧めるなよ。
「あぁ、確かアリューシャさんが差し入れしたんですよね」
「知ってたのか…」
「はい。アリューシャさん、昨日嬉しそうに、『ルル公にポテチ持ってってあげたんだぜ!』って自慢して回ってましたから」
そんな下らないことを自慢されて、部下の皆は困っただろうな。
知るかよそんなこと。って皆思ったに違いない。
それでも一応相手は幹部だから、言うに言えなかったんだろうなぁ。
あの馬鹿アリューシャめ。
「たくさんありますから、何なら一袋と言わず三袋くらい持っていってください」
「いや、さすがにそんな…」
「遠慮してるんですか?じゃあ俺が選んで…。…はい、期間限定きなこもち味をあけましょう」
そんなポテチがあるのか。
世界は広い。
「あ、ありがとうございます…?」
思わず疑問形のルヴィアであった。
ごめんな、本当。何なら家に帰って処分してもらっても構わないから。
要らないかもしれないけど、もらっていってくれ。
「あのな、ルレイア…。それよりお茶。飲み物用意してやってくれ」
自分で動けたら自分で用意してあげたんだが、如何せんまだ脚が動かず。
情けないが、ルレイアに頼むしかない。
「はいはい、お任せください」
「あ、いえお構いなく。ルレイアさんにやらせる訳には。俺がやりますから」
ルヴィアはそう言って立ち上がりかけたが、俺がそれを制した。
「良いから。お前は、今日は客なんだから。ゆっくり座ってれば良いんだよ」
「ですが…」
「良いんだよ。ルレイアに何か仕事を与えないと、すぐベタベタしようとするんだから。丁度良いんだ」
「ちょっとルルシー。それどういう意味です?」
言葉通りの意味に決まってるだろうが。
「それに、今丁度良いお茶があるんですよ。ポテチに合うかは分かりませんけど、是非飲んでいってください」
と、ルレイア。
そう。昨日、ルレイアの部下であり、そこにいるルヴィア嫁の姉でもある華弦が、お見舞いにとお茶の箱を送ってくれたのだ。
俺も昨日飲んだけど、香りが良くて美味しかった。
折角だから、ルヴィア達にも振る舞おう。
と、傍らのルレイアが見舞い客二人に椅子を勧めた。
椅子を勧めるのは良いけど、ポテチは勧めるなよ。
「あぁ、確かアリューシャさんが差し入れしたんですよね」
「知ってたのか…」
「はい。アリューシャさん、昨日嬉しそうに、『ルル公にポテチ持ってってあげたんだぜ!』って自慢して回ってましたから」
そんな下らないことを自慢されて、部下の皆は困っただろうな。
知るかよそんなこと。って皆思ったに違いない。
それでも一応相手は幹部だから、言うに言えなかったんだろうなぁ。
あの馬鹿アリューシャめ。
「たくさんありますから、何なら一袋と言わず三袋くらい持っていってください」
「いや、さすがにそんな…」
「遠慮してるんですか?じゃあ俺が選んで…。…はい、期間限定きなこもち味をあけましょう」
そんなポテチがあるのか。
世界は広い。
「あ、ありがとうございます…?」
思わず疑問形のルヴィアであった。
ごめんな、本当。何なら家に帰って処分してもらっても構わないから。
要らないかもしれないけど、もらっていってくれ。
「あのな、ルレイア…。それよりお茶。飲み物用意してやってくれ」
自分で動けたら自分で用意してあげたんだが、如何せんまだ脚が動かず。
情けないが、ルレイアに頼むしかない。
「はいはい、お任せください」
「あ、いえお構いなく。ルレイアさんにやらせる訳には。俺がやりますから」
ルヴィアはそう言って立ち上がりかけたが、俺がそれを制した。
「良いから。お前は、今日は客なんだから。ゆっくり座ってれば良いんだよ」
「ですが…」
「良いんだよ。ルレイアに何か仕事を与えないと、すぐベタベタしようとするんだから。丁度良いんだ」
「ちょっとルルシー。それどういう意味です?」
言葉通りの意味に決まってるだろうが。
「それに、今丁度良いお茶があるんですよ。ポテチに合うかは分かりませんけど、是非飲んでいってください」
と、ルレイア。
そう。昨日、ルレイアの部下であり、そこにいるルヴィア嫁の姉でもある華弦が、お見舞いにとお茶の箱を送ってくれたのだ。
俺も昨日飲んだけど、香りが良くて美味しかった。
折角だから、ルヴィア達にも振る舞おう。


