The previous night of the world revolution7~P.D.~

ルヴィアはいずれ来てくれるだろうと思っていた。律儀な奴だからな。

しかも、今回はルヴィア一人だけではない。

「ご無沙汰しています」

ルヴィアの隣でぺこりと頭を下げるのは、箱庭帝国秘境の里出身のルヴィアの嫁。

名前はフューニャだったっけ…。ルヴィアがしょっちゅう連呼してるから覚えた。

ルヴィアから散々惚気話を聞かされているが、こうして会うのはいつ以来だったかな。

まさか、嫁同伴で見舞いに来てくれるとは。

気を遣わせてしまって、申し訳ない。

「忙しいだろう、ルヴィア…。来てもらって悪いな」

「いえ、とんでもないです」

謙遜しているが、俺が不在の間、ルヴィアが普段の仕事を代わってくれていると聞いた。

お陰でルヴィアの仕事が増えているだろう。

自分が怪我をする分には気楽、とか言っていたが…ルヴィアに迷惑をかけてしまうのは申し訳ないな。

「それに、全ての仕事を代わっている訳じゃありませんから。どうしても、ルルシーさんしか出来ないことも…」

「そうだな…。悪い、退院したらすぐやるよ」

「大丈夫です。アイズさんにも手伝ってもらってますから…」

そうか。アイズにも悪いことしたな。

本当は、アイズにはのんびり俺のお見舞いに来ている時間なんてないはずなのに。

それでも見舞いに来てもらって、有り難い限りである。