さっきから、黒い花束とか、よりどりみどりのポテトチップスとか。
常識から外れたお見舞いの品の話ばっかりしてたから。
いや、まぁ黒い花束はアイズが止めてくれたから、普通の花束なんだけど。
でも、やっぱり常識のあるお見舞いの品が一番嬉しいな。
何より、この変人揃いのメンバーの中で、常識を感じられる人物が一人でも存在する。
この事実だけで、怪我が治りそうな気がする。
「入院中にジュースの飲み過ぎも良くないかなと思ったんだけど、病気になった訳じゃないし、たまには良いかなって」
「そうか…」
「一応病院の先生に報告して…。二日に一本くらいにしてね」
「あぁ。ありがとう」
アリューシャじゃないからな、俺。そんなぐびぐびジュースばっかり飲まないよ。
味気ない病院食の合間に飲むには、丁度良いかもな。
さすがはアイズ。常識というものを弁えている。
「良かったらついでに、このルレイアを連れて帰ってくれないかな…」
「ちょっとルルシー?何呟いてるんですか?」
いや、だって。
『青薔薇連合会』の変人幹部筆頭が、ここにいるもんだから。
いい加減ルレイアの過保護な「お世話」にも、うんざりしていたところだし。
しかし。
「ルレイア、ルルシーのこと宜しく頼むね」
あろうことか、アイズはルレイアに向かってそう言った。
おい。それは気遣いのつもりか。
ルレイアにそんなこと言おうものなら、こいつは…。
「えぇ!お任せください。アイズにもこうして頼まれた以上、全身全霊をもって、ルルシーのお世話をさせて頂きます!」
案の定、目をキラッキラ輝かせるルレイアであった。
…あぁ…。
追い返すどころか、もっと悪化する羽目に…。
「そんな訳ですからルルシー、さぁさぁあーん!ポテチも一枚ずつあーんしてあげますからね!」
「アイズお前、余計なことを言うな。見ろ、ルレイアがますます調子に乗って…」
「元気そうで良かったよ、ルルシー。それじゃあ二人を邪魔しちゃ悪いし、そろそろ帰るね」
おい、逃げるな。
「じゃあなールル公!達者でな!」
「ゆっくり休んで、早く良くなってね」
アリューシャとシュノも、にこやかに手を振って病室から出ていった。
…あいつら、揃いも揃って…。
「はいルルシー、あーん。あーんしてくださいほら」
「…」
お見舞いに来たのか、俺の胃を痛くさせる為に来たのか、分かったもんじゃない。
常識から外れたお見舞いの品の話ばっかりしてたから。
いや、まぁ黒い花束はアイズが止めてくれたから、普通の花束なんだけど。
でも、やっぱり常識のあるお見舞いの品が一番嬉しいな。
何より、この変人揃いのメンバーの中で、常識を感じられる人物が一人でも存在する。
この事実だけで、怪我が治りそうな気がする。
「入院中にジュースの飲み過ぎも良くないかなと思ったんだけど、病気になった訳じゃないし、たまには良いかなって」
「そうか…」
「一応病院の先生に報告して…。二日に一本くらいにしてね」
「あぁ。ありがとう」
アリューシャじゃないからな、俺。そんなぐびぐびジュースばっかり飲まないよ。
味気ない病院食の合間に飲むには、丁度良いかもな。
さすがはアイズ。常識というものを弁えている。
「良かったらついでに、このルレイアを連れて帰ってくれないかな…」
「ちょっとルルシー?何呟いてるんですか?」
いや、だって。
『青薔薇連合会』の変人幹部筆頭が、ここにいるもんだから。
いい加減ルレイアの過保護な「お世話」にも、うんざりしていたところだし。
しかし。
「ルレイア、ルルシーのこと宜しく頼むね」
あろうことか、アイズはルレイアに向かってそう言った。
おい。それは気遣いのつもりか。
ルレイアにそんなこと言おうものなら、こいつは…。
「えぇ!お任せください。アイズにもこうして頼まれた以上、全身全霊をもって、ルルシーのお世話をさせて頂きます!」
案の定、目をキラッキラ輝かせるルレイアであった。
…あぁ…。
追い返すどころか、もっと悪化する羽目に…。
「そんな訳ですからルルシー、さぁさぁあーん!ポテチも一枚ずつあーんしてあげますからね!」
「アイズお前、余計なことを言うな。見ろ、ルレイアがますます調子に乗って…」
「元気そうで良かったよ、ルルシー。それじゃあ二人を邪魔しちゃ悪いし、そろそろ帰るね」
おい、逃げるな。
「じゃあなールル公!達者でな!」
「ゆっくり休んで、早く良くなってね」
アリューシャとシュノも、にこやかに手を振って病室から出ていった。
…あいつら、揃いも揃って…。
「はいルルシー、あーん。あーんしてくださいほら」
「…」
お見舞いに来たのか、俺の胃を痛くさせる為に来たのか、分かったもんじゃない。


