更に。
「ほれルル公、アリューシャからもお見舞いをあげるぜ!」
と、アリューシャは大きな紙袋を差し出した。
…アリューシャからのお見舞いか…。
紙袋を覗いてみなくても、もう予測はついているが…。
「…ちなみに、この紙袋…中身は…」
「ポテチ!」
そうだろうと思いました。
むしろこれでアリューシャが、「果物持ってきた」とか言ったら。
俺はアリューシャの影武者を疑うところだった。
アリューシャはそういう奴だよ。
自分が大好きなものを、周りの皆も大好きに違いないと思い込んでる。
純粋で無邪気…と言えば聞こえは良いが。
要するに、ただガキなだけだ。
「しかも、うすしおだけじゃないからな」
「あ…?」
ポテトチップスの味の話?
「うすしお、のりしお、コンソメ、醤油の定番商品に加えて、コンポタ、照り焼き、バター、グラタン、せんべい味のポテチを用意してきたんだ」
妙に力が入っている。
コンポタ、グラタン辺りは良いとして、せんべい味って何だよ。
それはもうせんべいだろ。
「是非とも味わって食べてくれ給え!」
えっへん、と胸を張って言うアリューシャ。
ポテチでここまで得意気になれるのは、お前くらいのもんだろうよ。
「アイズ…。止めてくれよ」
俺は、思わずアイズに苦言を呈していた。
シュノの黒花束は止めたのに、何故アリューシャは止めなかったのか。
我が子が可愛かったか?
「病気をした訳じゃないから、食べるものはそこまで気を遣わなくても良いかなと思って」
と、アイズはあっけらかんとして答えた。
そりゃそうかもしれないけどさ。
「それにアリューシャが、『病院食ってくっ………そ不味いから、せめてポテチをお届けしたい!』って言うから」
一応これでも、アリューシャなりに気遣ってくれた結果らしい。
確かに、病院食はちょっと味気ない。
たまに食べるくらいならまだしも、内臓の方はしっかりしてるのに、毎日味気ない病院食続き…ともなると。
アリューシャのように菓子好きじゃなくても、たまには市販のお菓子くらい食べたくなる…気持ちは分かる。
…分かったよ。これもアリューシャなりの好意なんだな。
じゃあ有り難く受け取っておくよ。
「ありがとな、アリューシャ」
「おう、もりもり食べて元気になれよ!」
ポテチをもりもり食べて元気になるのは、お前くらいのものだけどな。
…そして、最後に。
「私からのお見舞いの品は、これだよ」
アイズが、持参したお見舞いの品を手渡してきた。
こちらも紙袋に入っている。
「大したものじゃないよ。アリューシャがポテトチップスだから、一緒にどうかなと思って、ジュースの詰め合わせ」
とのこと。
常識のあるお見舞いの品というのは、それだけで大きな安心感を覚えるな。
「ほれルル公、アリューシャからもお見舞いをあげるぜ!」
と、アリューシャは大きな紙袋を差し出した。
…アリューシャからのお見舞いか…。
紙袋を覗いてみなくても、もう予測はついているが…。
「…ちなみに、この紙袋…中身は…」
「ポテチ!」
そうだろうと思いました。
むしろこれでアリューシャが、「果物持ってきた」とか言ったら。
俺はアリューシャの影武者を疑うところだった。
アリューシャはそういう奴だよ。
自分が大好きなものを、周りの皆も大好きに違いないと思い込んでる。
純粋で無邪気…と言えば聞こえは良いが。
要するに、ただガキなだけだ。
「しかも、うすしおだけじゃないからな」
「あ…?」
ポテトチップスの味の話?
「うすしお、のりしお、コンソメ、醤油の定番商品に加えて、コンポタ、照り焼き、バター、グラタン、せんべい味のポテチを用意してきたんだ」
妙に力が入っている。
コンポタ、グラタン辺りは良いとして、せんべい味って何だよ。
それはもうせんべいだろ。
「是非とも味わって食べてくれ給え!」
えっへん、と胸を張って言うアリューシャ。
ポテチでここまで得意気になれるのは、お前くらいのもんだろうよ。
「アイズ…。止めてくれよ」
俺は、思わずアイズに苦言を呈していた。
シュノの黒花束は止めたのに、何故アリューシャは止めなかったのか。
我が子が可愛かったか?
「病気をした訳じゃないから、食べるものはそこまで気を遣わなくても良いかなと思って」
と、アイズはあっけらかんとして答えた。
そりゃそうかもしれないけどさ。
「それにアリューシャが、『病院食ってくっ………そ不味いから、せめてポテチをお届けしたい!』って言うから」
一応これでも、アリューシャなりに気遣ってくれた結果らしい。
確かに、病院食はちょっと味気ない。
たまに食べるくらいならまだしも、内臓の方はしっかりしてるのに、毎日味気ない病院食続き…ともなると。
アリューシャのように菓子好きじゃなくても、たまには市販のお菓子くらい食べたくなる…気持ちは分かる。
…分かったよ。これもアリューシャなりの好意なんだな。
じゃあ有り難く受け取っておくよ。
「ありがとな、アリューシャ」
「おう、もりもり食べて元気になれよ!」
ポテチをもりもり食べて元気になるのは、お前くらいのものだけどな。
…そして、最後に。
「私からのお見舞いの品は、これだよ」
アイズが、持参したお見舞いの品を手渡してきた。
こちらも紙袋に入っている。
「大したものじゃないよ。アリューシャがポテトチップスだから、一緒にどうかなと思って、ジュースの詰め合わせ」
とのこと。
常識のあるお見舞いの品というのは、それだけで大きな安心感を覚えるな。


