こうなったら、仕方ない。
「取引をしましょう、ブロテさん」
「な、何の取引…?私はもう、マフィアとは何の取引も…」
「まぁまぁそう言わず。互いにとって利益になる話をしましょう、ってことです」
お互い、求めているものは違うだろう?
互いにそこを補って、今回の件は手打ちにしようではないか。
そういうお誘いだ。
「俺達は、帝国自警団が『M.T.S社』から武器を買い付け、あなた方がレーザー銃を所有しているという情報を、一切誰にも伝えずに黙っています。帝国騎士団にも、『青薔薇連合会』でも重要機密として伏せておきます」
帝国自警団としても、背に腹は代えられなかったとはいえ、マフィアと武器を取引していた事実は隠したいだろう。
ブロテ本人の意志としては、包み隠さず自分の罪を認めたいのかもしれないが。
しかし、それは帝国自警団という組織にとっては、決してプラスにはならない。
ただでさえこの十年の間に、帝国自警団の影は薄くなっていたのに。
マフィアとの取引の事実が明らかになれば、ますます帝国自警団への不信感が大きくなるだけだ。
普段から徳を積んでないから、そういうことになるんだ。
普段から徳ばかり積んでいる俺を見習ってくれ。
ブロテとしてはこれ以上、帝国自警団に悪い評判を立てたくないだろう。
従って、『M.T.S社』と取引をした事実は隠したいはず。
それに、レーザー兵器なんてものがルティス帝国の武器市場に出回ったら、良からぬことを考える奴も出てくるだろうし。
治安を維持するという目的の為にも、帝国自警団はマフィアとの取引の事実が公になっては困る。
しかし幸いなことに、帝国自警団がレーザー銃を所持しているという事実を知っているのは、現状ここにいる俺達だけだ。
『青薔薇連合会』に帰ったら、アイズ達にも報告するつもりではいるが。
今なら、知られたくない事実を知っているのは『青薔薇連合会』だけ。
つまり俺達が口を割らなければ、誰にもバレる心配はないということだ。
そして俺達としても、不可抗力とはいえ、勘違いで帝国自警団を強襲してしまった事実は変わらない。
帝国自警団がその気になれば、今すぐ俺やルルシーを取っ捕まえることも可能な訳で。
色々ぶっ壊しちゃいましたし、ぶん殴っちゃいましたからね。不可抗力ですけど。
その事実をなかったことにしてもらえるなら、非常に有り難い。
つまり、ここで互いに需要と供給が一致する訳だな。
「取引をしましょう、ブロテさん」
「な、何の取引…?私はもう、マフィアとは何の取引も…」
「まぁまぁそう言わず。互いにとって利益になる話をしましょう、ってことです」
お互い、求めているものは違うだろう?
互いにそこを補って、今回の件は手打ちにしようではないか。
そういうお誘いだ。
「俺達は、帝国自警団が『M.T.S社』から武器を買い付け、あなた方がレーザー銃を所有しているという情報を、一切誰にも伝えずに黙っています。帝国騎士団にも、『青薔薇連合会』でも重要機密として伏せておきます」
帝国自警団としても、背に腹は代えられなかったとはいえ、マフィアと武器を取引していた事実は隠したいだろう。
ブロテ本人の意志としては、包み隠さず自分の罪を認めたいのかもしれないが。
しかし、それは帝国自警団という組織にとっては、決してプラスにはならない。
ただでさえこの十年の間に、帝国自警団の影は薄くなっていたのに。
マフィアとの取引の事実が明らかになれば、ますます帝国自警団への不信感が大きくなるだけだ。
普段から徳を積んでないから、そういうことになるんだ。
普段から徳ばかり積んでいる俺を見習ってくれ。
ブロテとしてはこれ以上、帝国自警団に悪い評判を立てたくないだろう。
従って、『M.T.S社』と取引をした事実は隠したいはず。
それに、レーザー兵器なんてものがルティス帝国の武器市場に出回ったら、良からぬことを考える奴も出てくるだろうし。
治安を維持するという目的の為にも、帝国自警団はマフィアとの取引の事実が公になっては困る。
しかし幸いなことに、帝国自警団がレーザー銃を所持しているという事実を知っているのは、現状ここにいる俺達だけだ。
『青薔薇連合会』に帰ったら、アイズ達にも報告するつもりではいるが。
今なら、知られたくない事実を知っているのは『青薔薇連合会』だけ。
つまり俺達が口を割らなければ、誰にもバレる心配はないということだ。
そして俺達としても、不可抗力とはいえ、勘違いで帝国自警団を強襲してしまった事実は変わらない。
帝国自警団がその気になれば、今すぐ俺やルルシーを取っ捕まえることも可能な訳で。
色々ぶっ壊しちゃいましたし、ぶん殴っちゃいましたからね。不可抗力ですけど。
その事実をなかったことにしてもらえるなら、非常に有り難い。
つまり、ここで互いに需要と供給が一致する訳だな。


