The previous night of the world revolution7~P.D.~

…ってことは、つまり…。

「か、匿ってない…?そんな…。でも、情報屋から聞いた話だと…」

「情報屋…?誰?何のことだ…?私は『M.T.S社』のリーダーになんて、会ったことさえない。武器を購入したとき、リーダー代理の構成員と会っただけだ」

リーダー本人なんて、顔も名前も知らないと。

…全く。

ブロテはかつて、散々俺達のことを誤解していたようだが。

今度は俺達の方が、ブロテのことを勘違いしていたらしいな。

無理もないだろう。まさか…。

…アイズお抱えの情報屋が、偽の情報を掴ませてきたなんて。

いや、それともブロテが知らなかっただけで、自警団の誰かが独断で、『M.T.S社』のリーダーと幹部を匿ったのか?

だとしても、そんなことをするメリットが分からない。

バレたら、『青薔薇連合会』に睨まれるどころか…団長であるブロテをも欺いたことになる。

結局は、自分の立場が悪くなるだけだ。

ならばやはり…情報屋の情報が嘘だった、と考える方が自然だ。

…随分ややこしいことになりそうですね。

「…分かりましたよ。どうやら、俺達の勘違いだったようですね」

盛大な勘違いですよ。

どうするんだ?俺…何人もぶっ飛ばしてしまったんだが?

やっぱり勘違いだったみたいなんで帰ります、で平和的に帰してくれるだろうか?