「だけど…この度『青薔薇連合会』が傘下組織を壊滅させたと聞いて…抑止力となる切り札を得る為に…」
と、ブロテは続けた。
ふーん。
「苦肉の策で、『M.T.S社』との取引を進めた…って訳ですか」
「…」
全てを観念したように、ブロテは頷いた。
ぐちゃぐちゃ言い訳をしないのは、素直にブロテの長所だと思う。
それどころか。
「…私が悪かった。いくら焦ってたからって…やっぱり、マフィアの武器になんて手を出すべきじゃなかった」
今更、『M.T.S社』と取引をしてしまったことを反省しているようだった。
殊勝で結構だが、おせーよ。
「…この際、『M.T.S社』と取引していた事実はどうでも良い。お前達が勝手に反省していれば良い」
ルルシーはそう言って、ブロテに銃口を向けた。
「『M.T.S社』のリーダーと幹部の身柄を差し出せ。そうすれば、お前達がマフィアと取引していたことは黙っておいて…」
「…それはどういう意味?」
「…は?」
ブロテは困惑した表情で、ついでにルルシーもブロテに釣られて、困り顔であった。
何その顔。可愛い。
「身柄を差し出せって言われても…。『M.T.S社』のリーダーと幹部が何処にいるのかなんて、私も知らない」
あぁ、やっぱりそうだったか。
「は…!?お前達が匿ってるんだろう?」
「えっ…?」
ブロテもびっくり。
「君達が『M.T.S社』を襲撃して…そのとき捕らえたんじゃなかったの?」
「え、いや…。そのときはあいつらが逃げて…」
「取り逃したのか」
「…」
そうですよ。どうも申し訳ありませんね。
「何故そのような勘違いをしているのか知らないが…。私達は『M.T.S社』のリーダーと幹部を匿ってなんかいない。武器を購入して以降、『M.T.S社』とは連絡も取っていない」
ブロテはきっぱりとそう言った。
自分の恥を、愚かな行いを素直に認めたブロテが。
この期に及んで、マフィアを庇うような下手くそな嘘を付くはずがなかった。
と、ブロテは続けた。
ふーん。
「苦肉の策で、『M.T.S社』との取引を進めた…って訳ですか」
「…」
全てを観念したように、ブロテは頷いた。
ぐちゃぐちゃ言い訳をしないのは、素直にブロテの長所だと思う。
それどころか。
「…私が悪かった。いくら焦ってたからって…やっぱり、マフィアの武器になんて手を出すべきじゃなかった」
今更、『M.T.S社』と取引をしてしまったことを反省しているようだった。
殊勝で結構だが、おせーよ。
「…この際、『M.T.S社』と取引していた事実はどうでも良い。お前達が勝手に反省していれば良い」
ルルシーはそう言って、ブロテに銃口を向けた。
「『M.T.S社』のリーダーと幹部の身柄を差し出せ。そうすれば、お前達がマフィアと取引していたことは黙っておいて…」
「…それはどういう意味?」
「…は?」
ブロテは困惑した表情で、ついでにルルシーもブロテに釣られて、困り顔であった。
何その顔。可愛い。
「身柄を差し出せって言われても…。『M.T.S社』のリーダーと幹部が何処にいるのかなんて、私も知らない」
あぁ、やっぱりそうだったか。
「は…!?お前達が匿ってるんだろう?」
「えっ…?」
ブロテもびっくり。
「君達が『M.T.S社』を襲撃して…そのとき捕らえたんじゃなかったの?」
「え、いや…。そのときはあいつらが逃げて…」
「取り逃したのか」
「…」
そうですよ。どうも申し訳ありませんね。
「何故そのような勘違いをしているのか知らないが…。私達は『M.T.S社』のリーダーと幹部を匿ってなんかいない。武器を購入して以降、『M.T.S社』とは連絡も取っていない」
ブロテはきっぱりとそう言った。
自分の恥を、愚かな行いを素直に認めたブロテが。
この期に及んで、マフィアを庇うような下手くそな嘘を付くはずがなかった。


