「『青薔薇連合会』は、自分達の味方であっても平気で潰しにかかる…。残酷なことを平気で出来る組織だって」
「…」
まぁ、否定はしない。
それが俺達『青薔薇連合会』。ルティス帝国裏社会最大のマフィアだから。
「君達のその鋭い牙が、いつ帝国自警団に向けられるか分からない。自衛の為に、そして『青薔薇連合会』への抑止力の為に…私達は『M.T.S社』と取り引きすることにしたんだ」
その判斷は間違っていない。
現状『青薔薇連合会』に、帝国自警団を攻撃する理由はない。
が、それは「現状」の話だ。
これからどうなるかなんて、誰にも分からないだろう?
実際今だって、こうして帝国自警団に襲い掛かっている訳だし。
いつか帝国自警団と『青薔薇連合会』の全面対決、なんて事態に発展することも…有り得なくはない、か。
その可能性は限りなくゼロに近いけどな。
まぁ、世の中何が起きるか分かりませんから。
元帝国騎士団四番隊隊長が、『青薔薇連合会』の幹部をやってる時代ですからね。
何事も、備えあれば憂いなし。
しかし、そのレーザー銃を『青薔薇連合会』に対する「備え」にするのは、いささか短絡的と言うか。
考えが甘過ぎるだろ。
それだけ、帝国自警団も焦っていたということなのかもしれない。
俺達が傘下組織を容赦なく潰す姿を見て、すぐにでも対策を立てなければならないと。
焦り故に、見えていなかったのだろうな。
レーザー銃の致命的な弱点を。
そして、帝国自警団としての誇りを。
「堕ちたものですね、帝国自警団も…。焦ったからって。まさかマフィアと取引して武器を購入するなど」
「…」
ブロテも自覚しているのか、悔しそうにぐっと拳を握り締めた。
「…分かってる。でも…毒を以て毒を制す…その覚悟が必要だって、皆で話し合ったんだ」
あっそ。
やっぱり、無能な仲間に囲まれて気の毒ですね。
毒を以て毒を制す…。レーザー銃を以て『青薔薇連合会』を制す…ってことか。
実際は、レーザー銃ごときで俺達を制すことは出来ませんでしたけどね。
「さて。それじゃあ他にも聞きたいことがあるんですけど」
傘下組織を容赦なく叩きのめす俺達『青薔薇連合会』を見て、自衛の策を講じなけれなならない。
意見の一致した帝国自警団は、『青薔薇連合会』を制する「毒」が必要になった。
そして選ばれた「毒」が、先程使われたレーザー銃だ。
それは分かった。そこまでの経緯は。
しかし、そうなると一つ疑問が生じる。
「何故あなた達は、『M.T.S社』がレーザー銃を所有していることを知っていたんです?」
俺達でさえ、たった今実物を目にして初めて知ったのだ。
『M.T.S社』が隠している新兵器の正体というものを。
それなのに、何故ブロテ達はレーザー銃の存在を知っていた?
「それは…」
と、少し言い淀むブロテ。
「…喋りたくありませんか?」
もしそうなら、俺が三発くらい殴ってあげますよ。
きっと喋りたくなると思いますよ。いやぁ俺って親切。
しかし。
「…いや、話すよ。この期に及んで、もう隠し事も何もない」
「…ふーん…」
なーんだ。残念。
まぁ良い。喋りたいなら、何もかも全部喋ってくれ。
「…」
まぁ、否定はしない。
それが俺達『青薔薇連合会』。ルティス帝国裏社会最大のマフィアだから。
「君達のその鋭い牙が、いつ帝国自警団に向けられるか分からない。自衛の為に、そして『青薔薇連合会』への抑止力の為に…私達は『M.T.S社』と取り引きすることにしたんだ」
その判斷は間違っていない。
現状『青薔薇連合会』に、帝国自警団を攻撃する理由はない。
が、それは「現状」の話だ。
これからどうなるかなんて、誰にも分からないだろう?
実際今だって、こうして帝国自警団に襲い掛かっている訳だし。
いつか帝国自警団と『青薔薇連合会』の全面対決、なんて事態に発展することも…有り得なくはない、か。
その可能性は限りなくゼロに近いけどな。
まぁ、世の中何が起きるか分かりませんから。
元帝国騎士団四番隊隊長が、『青薔薇連合会』の幹部をやってる時代ですからね。
何事も、備えあれば憂いなし。
しかし、そのレーザー銃を『青薔薇連合会』に対する「備え」にするのは、いささか短絡的と言うか。
考えが甘過ぎるだろ。
それだけ、帝国自警団も焦っていたということなのかもしれない。
俺達が傘下組織を容赦なく潰す姿を見て、すぐにでも対策を立てなければならないと。
焦り故に、見えていなかったのだろうな。
レーザー銃の致命的な弱点を。
そして、帝国自警団としての誇りを。
「堕ちたものですね、帝国自警団も…。焦ったからって。まさかマフィアと取引して武器を購入するなど」
「…」
ブロテも自覚しているのか、悔しそうにぐっと拳を握り締めた。
「…分かってる。でも…毒を以て毒を制す…その覚悟が必要だって、皆で話し合ったんだ」
あっそ。
やっぱり、無能な仲間に囲まれて気の毒ですね。
毒を以て毒を制す…。レーザー銃を以て『青薔薇連合会』を制す…ってことか。
実際は、レーザー銃ごときで俺達を制すことは出来ませんでしたけどね。
「さて。それじゃあ他にも聞きたいことがあるんですけど」
傘下組織を容赦なく叩きのめす俺達『青薔薇連合会』を見て、自衛の策を講じなけれなならない。
意見の一致した帝国自警団は、『青薔薇連合会』を制する「毒」が必要になった。
そして選ばれた「毒」が、先程使われたレーザー銃だ。
それは分かった。そこまでの経緯は。
しかし、そうなると一つ疑問が生じる。
「何故あなた達は、『M.T.S社』がレーザー銃を所有していることを知っていたんです?」
俺達でさえ、たった今実物を目にして初めて知ったのだ。
『M.T.S社』が隠している新兵器の正体というものを。
それなのに、何故ブロテ達はレーザー銃の存在を知っていた?
「それは…」
と、少し言い淀むブロテ。
「…喋りたくありませんか?」
もしそうなら、俺が三発くらい殴ってあげますよ。
きっと喋りたくなると思いますよ。いやぁ俺って親切。
しかし。
「…いや、話すよ。この期に及んで、もう隠し事も何もない」
「…ふーん…」
なーんだ。残念。
まぁ良い。喋りたいなら、何もかも全部喋ってくれ。


