The previous night of the world revolution7~P.D.~

…で。

「これが『M.T.S社』の持つ新武器…。それは分かりました」

実用性のほどはともかく、斬新な発想であることに変わりはない。

これからもっと改良を重ねれば、欠けている実用性を補えるかもしれない。

その可能性は充分あるな。

で、それは分かったけど。

何故ブロテ達帝国自警団は、このような未知の武器を我が物顔で使っているんだ?

『青薔薇連合会』がご贔屓にしている武器商人『オプスキュリテ』でも、こんな武器は取り扱っていないはずだが。

こいつらは、何処からこの武器を手に入れた?

おおよその検討はつく。

「リーダーと幹部を匿っている見返りに、この武器を提供してもらったんですかね?」

「…え…」

追われる立場の『M.T.S社』リーダーにしてみれば。

虎の子であるこのレーザー銃以外に、交渉材料になるものは何もない。

故に、レーザー銃を対価として差し出して、自分達を匿うよう懇願してきた」のだろう。

そう考えるのが、一番自然…。

…だと、思っていたのだが。

「リーダー…?匿ってる…?どういう意味?」

ブロテは呆然として、俺にそう聞き返してきた。

…おっと。

何だか、雲行きが怪しくなってきたぞ。

「『M.T.S社』のリーダーですよ」

「『M.T.S社』のリーダー…が、どうかしたの?」

…困惑した表情のブロテである。

形勢が悪くなってきたから、全力でしらばっくれている…訳じゃなさそうだな。

これはやっぱり…。