はい、これでレーザー兵器全員無効化。
いやぁ儚い。
死神の鎌を前に、何者も敵わないということだな。
厄介加減で言うと、『白亜の塔』とかの方がよっぽど面倒だったぞ。
あれは精神攻撃だったからな。
折角なので、俺は床に転がっているレーザー銃を拾ってみた。
ほう、見た目より重いな。
「見てくださいルルシー。これ、面白いですよ」
「面白くはないだろ…」
「えい」
「あ、おいコラ」
玩具を手にしたら、使ってみたくなるのが人の性。
レーザー銃を構え、見様見真似で引き金を引いてみた。
え?何に向かって撃ったのかって?
ブロテに決まってるだろ。
「っ…!」
自分達の切り札が、他人の手に回ることは考えてなかっただろう?
ブロテは咄嗟に床に転がって、レーザー光線を避けた。
ほらな。不意を突いたというのに、ブロテでさえ咄嗟に躱している。
このレーザー光線がいかに「当たらない」か、分かるというものだろう。
しかも、実際にこの手で撃ってみて分かったけど。
この銃、一発撃つだけでも結構反動が来る。
成程、レーザー銃を使っていた自警団員が、揃って腰が引けていたのはこれが理由か。
斬新な発想で面白いし、確かに初見だと不意を突かれる。
が、種明かしをしてみればこの程度だ。
実用性に乏しい、って奴だな。
続けざまに、ブロテに向かって何度も引き金を引いてみた。
しかし、ブロテはそのことごとくを、すんでのところで躱していた。
ブロテにすら避けられるんだから、俺に当たるはずがない。
もう飽きた。
俺はレーザー銃をポイッ、と空中に放り投げ。
鎌を一振りして、銃を一刀両断してやった。
はい、これでおしまい。
儚いもんだな。
「こんなもんですか、切り札は。それとも、他にも何かあるんですか?」
「…」
血が出るほど強く唇を噛み締めている、このブロテの表情を見たところ。
どうやら、他に切り札はないらしい。
こんなお粗末な武器が、俺に対する切り札になり得る…と、考えていたのがそもそもの間違いだったな。
まぁ、レーザー銃なんて未知の武器を手に入れたら、それだけで戦場を左右出来ると思い込むのも無理はないが。
そういうことは、実際に切り札の切れ味を確かめてからやるべきだ。
一つ教訓を得たな。
いやぁ儚い。
死神の鎌を前に、何者も敵わないということだな。
厄介加減で言うと、『白亜の塔』とかの方がよっぽど面倒だったぞ。
あれは精神攻撃だったからな。
折角なので、俺は床に転がっているレーザー銃を拾ってみた。
ほう、見た目より重いな。
「見てくださいルルシー。これ、面白いですよ」
「面白くはないだろ…」
「えい」
「あ、おいコラ」
玩具を手にしたら、使ってみたくなるのが人の性。
レーザー銃を構え、見様見真似で引き金を引いてみた。
え?何に向かって撃ったのかって?
ブロテに決まってるだろ。
「っ…!」
自分達の切り札が、他人の手に回ることは考えてなかっただろう?
ブロテは咄嗟に床に転がって、レーザー光線を避けた。
ほらな。不意を突いたというのに、ブロテでさえ咄嗟に躱している。
このレーザー光線がいかに「当たらない」か、分かるというものだろう。
しかも、実際にこの手で撃ってみて分かったけど。
この銃、一発撃つだけでも結構反動が来る。
成程、レーザー銃を使っていた自警団員が、揃って腰が引けていたのはこれが理由か。
斬新な発想で面白いし、確かに初見だと不意を突かれる。
が、種明かしをしてみればこの程度だ。
実用性に乏しい、って奴だな。
続けざまに、ブロテに向かって何度も引き金を引いてみた。
しかし、ブロテはそのことごとくを、すんでのところで躱していた。
ブロテにすら避けられるんだから、俺に当たるはずがない。
もう飽きた。
俺はレーザー銃をポイッ、と空中に放り投げ。
鎌を一振りして、銃を一刀両断してやった。
はい、これでおしまい。
儚いもんだな。
「こんなもんですか、切り札は。それとも、他にも何かあるんですか?」
「…」
血が出るほど強く唇を噛み締めている、このブロテの表情を見たところ。
どうやら、他に切り札はないらしい。
こんなお粗末な武器が、俺に対する切り札になり得る…と、考えていたのがそもそもの間違いだったな。
まぁ、レーザー銃なんて未知の武器を手に入れたら、それだけで戦場を左右出来ると思い込むのも無理はないが。
そういうことは、実際に切り札の切れ味を確かめてからやるべきだ。
一つ教訓を得たな。


