The previous night of the world revolution7~P.D.~

…どんな面白い玩具が出てくるかと思ったら。

予想以上に面白いブツが出てきて、不覚にも胸が高鳴りますよ。

帝国自警団ともあろう者なら、やはりそう来なくては。

久々に、俺を楽しませてくれそうじゃないか。

ぶっ飛ばし甲斐があるというものですよ。ねぇ?

俺はそのブツを見て、内心、非常にわくわくしていたのだが。

対するブロテは、厳しい顔でこちらを睨み。

「…今のは、わざと外した」

と、三下みたいな台詞を吐いた。

はぁ、そうなんですか。

もっと気の利いたことは言えないのか?

武器は格好良いのに、その持ち主がダサいなんて。

折角の新武器が泣いてますよ。

「次は当てるよ。今なら逃げても追わない。大人しく帰って」

まるで、自分達の方が優位に立っていると言わんばかりの台詞。

ブロテにはあの新兵器があるから、それだけで勝ったつもりか?

慢心というものですよ、それは。

武器の性能差だけで戦況を決めることは出来ない、と習わなかったか?

「…ルルシー、あの武器…」

「…あぁ。あんなの…初めて見た」

びっくりしますよね。

シェルドニア王国の『白亜の塔』にも驚いたけど。

まさか、レーザー兵器なんてものを持ち出してくるとは。

いやぁ世界は広い。

しかもそんな武器が、ルティス帝国に存在するとは。

流行の最先端って奴ですかね。

次はレーザー兵器ブームが来るのかも。

冗談ですけど。