つくづく、俺は帝国自警団の人間じゃなくて良かった。
俺はこんな、拳銃を引くことも出来ない無能な腑抜け団長代理のもとで働くつもりはないし。
そんな腑抜け女を団長代理に指名し、今に至ってもこうやって庇い続け。
自分は悠々自適に外国留学していた、無責任な団長であるブロテのもとで働くつもりも、全くない。
俺の上司はアシュトーリアさんで良かったー。
世の中は無能が多過ぎる。
ついでに言うと、礼儀というものを知らない連中も多過ぎる。
俺を見習ってくれ。超有能で、しかもとっても礼儀正しい。
まぁ、帝国自警団はブロテの組織なんだから、ブロテの好きなようにすれば良い。
ただ俺は関わりたくないってだけ。
…そんなことより。
俺はブロテに聞きたいことがあっ、
「…どうしてこんな酷いことが出来るんだ」
…。
ブロテはゆらりと立ち上がり、再びレイピアの切っ先を向けた。
…俺はいつになったら、この女にまともに話を聞いてもらえるんだ?
「俺、何か酷いことしましたっけ?」
「白々しいことを言うな」
あ、はい済みません。
「何の罪もない人を…こんなに傷つけて!」
「…ルルシー、俺何か悪いことしました?」
「お前の常識でどうなってるのか知らないが、人様の玄関をぶち壊し、中にいる人間を二人もぶっ飛ばしたら、普通は警察呼ばれるからな」
ルルシーは、真顔で俺にそう言った。
えっ。最近の世の中ではそうなってるんですか?
「君は元帝国騎士なんだろう…?人を守る為に戦ってきたんだろう?いくら裏切られたとしても…その魂まで外道に落ちるのは、それは間違いじゃないのか」
「…」
「本当は、人を平気で傷つけることが間違いだって分かってるはずだ。自分が味わった痛みを、他人にまで押し付けるなんて…」
ガンッ!!と凄まじい音がした。
これにはブロテも言葉を詰まらせ、黙り込んだ。
何の音かと思ったら、俺の死神の鎌が床にめり込んだ音だった。
俺はこんな、拳銃を引くことも出来ない無能な腑抜け団長代理のもとで働くつもりはないし。
そんな腑抜け女を団長代理に指名し、今に至ってもこうやって庇い続け。
自分は悠々自適に外国留学していた、無責任な団長であるブロテのもとで働くつもりも、全くない。
俺の上司はアシュトーリアさんで良かったー。
世の中は無能が多過ぎる。
ついでに言うと、礼儀というものを知らない連中も多過ぎる。
俺を見習ってくれ。超有能で、しかもとっても礼儀正しい。
まぁ、帝国自警団はブロテの組織なんだから、ブロテの好きなようにすれば良い。
ただ俺は関わりたくないってだけ。
…そんなことより。
俺はブロテに聞きたいことがあっ、
「…どうしてこんな酷いことが出来るんだ」
…。
ブロテはゆらりと立ち上がり、再びレイピアの切っ先を向けた。
…俺はいつになったら、この女にまともに話を聞いてもらえるんだ?
「俺、何か酷いことしましたっけ?」
「白々しいことを言うな」
あ、はい済みません。
「何の罪もない人を…こんなに傷つけて!」
「…ルルシー、俺何か悪いことしました?」
「お前の常識でどうなってるのか知らないが、人様の玄関をぶち壊し、中にいる人間を二人もぶっ飛ばしたら、普通は警察呼ばれるからな」
ルルシーは、真顔で俺にそう言った。
えっ。最近の世の中ではそうなってるんですか?
「君は元帝国騎士なんだろう…?人を守る為に戦ってきたんだろう?いくら裏切られたとしても…その魂まで外道に落ちるのは、それは間違いじゃないのか」
「…」
「本当は、人を平気で傷つけることが間違いだって分かってるはずだ。自分が味わった痛みを、他人にまで押し付けるなんて…」
ガンッ!!と凄まじい音がした。
これにはブロテも言葉を詰まらせ、黙り込んだ。
何の音かと思ったら、俺の死神の鎌が床にめり込んだ音だった。


