…それはともかく。
帝国自警団…か。
…久々に聞いたな。その名前。
帝国自警団とは、その名の通り…ルティス帝国最大規模の自警団である。
ルティス帝国に自警団が出来たのは、遥か昔のことだ。
何なら、『青薔薇連合会』より歴史は古いんじゃないか。
帝国騎士団やベルガモット王家の独裁を未然に防ぎ、ルティス帝国政府が正しい政治を行うよう、監視する為に作られた組織。
俺達帝国騎士団が与党だとしたら、帝国自警団は野党みたいなものだ。
これまで、長いルティス帝国の歴史の中で。
帝国騎士団が選択を誤り、国を間違った方に導きそうになる度。
その度に帝国自警団は、帝国騎士団を止め、諌め、正しい選択に導いてきた。
両陣営共に、権力欲や支配欲に囚われてはいない。
共に手を携え、支え合い、ルティス帝国を正しく導く。
これこそ、帝国騎士団と帝国自警団の、共通する信条だった。
自警団は帝国騎士団ほど、大きな組織ではない。
しかし、自警団に所属する団員は、帝国騎士団に負けず劣らずの実力者揃いだ。
実際、帝国自警団には、国内の騎士官学校卒業生が数多く所属している。
帝国騎士団はあまりに堅苦しいから、もう少し緩い自警団に入りたい、と望む者もいると聞く。
まぁ、そういう人間は少数派だけどな。
ただ帝国騎士団と帝国自警団の違うところは、帝国騎士団は貴族の出身者が多いが。
帝国自警団は、平民の出身者が多いというところか。
この自警団団長…ブロテ・ルリシアスも、平民のようだしな。
これまで帝国自警団は、帝国騎士団を、そしてルティス帝国の情勢を見守ってきた。
だが、この10年ほど…自警団の名前は全くと言って良いほど聞かなかった。
自警団が口を挟むような政変が、何も怒らなかったから?
そんなことはない。
この10年以上…そう。
ルシファーがルレイアになってからというもの、帝国騎士団は大事件が頻発していた。
何度俺達が頭を抱えてきたことか。
そういや、帝国自警団に協力や助力を求める…なんて、思いつきもしなかったな。
この10年で、帝国自警団の存在は…こう言っては何だが、影が薄くなっていた。
俺達が、思い出すこともないほどに。
と言うか。
帝国自警団が鳴りを潜めると同時に、反比例するかのように、帝国自警団より遥かに存在感の半端ない組織が台頭してきたから。
そう、『青薔薇連合会』という非合法組織が。
『青薔薇連合会』の影に隠れて、余計存在感が薄くなっていた。
このまま自然消滅したとしても、多分気づかなかったと思う。
しかし、今になって。
帝国自警団は、「このまま消えて堪るか」とばかりに、こうして表舞台に現れた。
歴史の深い帝国自警団だ。どうやら、そんなに簡単に自然消滅はしないらしい。
…そして、今俺達の目の前にいる、この女。
ブロテ・ルリシアス。
オルタンスに言われて、俺も思い出した。
10年以上前、先代の急逝に伴って、団長の座に即位した若い自警団員。
面識はほぼ皆無と言って良いほどだったから、顔を見ても思い出せなかったのだ。
ルーシッドが覚えてないのも、当然だな。
ルーシッドが帝国騎士団四番隊隊長に就任して以降、自警団との接点は全くなかった。
当然、ブロテに会ったこともない。これが初対面だ。
…とはいえ。
長らく会っていなかった俺達も、もう初対面と言っても良いかもしれないがな。
帝国自警団…か。
…久々に聞いたな。その名前。
帝国自警団とは、その名の通り…ルティス帝国最大規模の自警団である。
ルティス帝国に自警団が出来たのは、遥か昔のことだ。
何なら、『青薔薇連合会』より歴史は古いんじゃないか。
帝国騎士団やベルガモット王家の独裁を未然に防ぎ、ルティス帝国政府が正しい政治を行うよう、監視する為に作られた組織。
俺達帝国騎士団が与党だとしたら、帝国自警団は野党みたいなものだ。
これまで、長いルティス帝国の歴史の中で。
帝国騎士団が選択を誤り、国を間違った方に導きそうになる度。
その度に帝国自警団は、帝国騎士団を止め、諌め、正しい選択に導いてきた。
両陣営共に、権力欲や支配欲に囚われてはいない。
共に手を携え、支え合い、ルティス帝国を正しく導く。
これこそ、帝国騎士団と帝国自警団の、共通する信条だった。
自警団は帝国騎士団ほど、大きな組織ではない。
しかし、自警団に所属する団員は、帝国騎士団に負けず劣らずの実力者揃いだ。
実際、帝国自警団には、国内の騎士官学校卒業生が数多く所属している。
帝国騎士団はあまりに堅苦しいから、もう少し緩い自警団に入りたい、と望む者もいると聞く。
まぁ、そういう人間は少数派だけどな。
ただ帝国騎士団と帝国自警団の違うところは、帝国騎士団は貴族の出身者が多いが。
帝国自警団は、平民の出身者が多いというところか。
この自警団団長…ブロテ・ルリシアスも、平民のようだしな。
これまで帝国自警団は、帝国騎士団を、そしてルティス帝国の情勢を見守ってきた。
だが、この10年ほど…自警団の名前は全くと言って良いほど聞かなかった。
自警団が口を挟むような政変が、何も怒らなかったから?
そんなことはない。
この10年以上…そう。
ルシファーがルレイアになってからというもの、帝国騎士団は大事件が頻発していた。
何度俺達が頭を抱えてきたことか。
そういや、帝国自警団に協力や助力を求める…なんて、思いつきもしなかったな。
この10年で、帝国自警団の存在は…こう言っては何だが、影が薄くなっていた。
俺達が、思い出すこともないほどに。
と言うか。
帝国自警団が鳴りを潜めると同時に、反比例するかのように、帝国自警団より遥かに存在感の半端ない組織が台頭してきたから。
そう、『青薔薇連合会』という非合法組織が。
『青薔薇連合会』の影に隠れて、余計存在感が薄くなっていた。
このまま自然消滅したとしても、多分気づかなかったと思う。
しかし、今になって。
帝国自警団は、「このまま消えて堪るか」とばかりに、こうして表舞台に現れた。
歴史の深い帝国自警団だ。どうやら、そんなに簡単に自然消滅はしないらしい。
…そして、今俺達の目の前にいる、この女。
ブロテ・ルリシアス。
オルタンスに言われて、俺も思い出した。
10年以上前、先代の急逝に伴って、団長の座に即位した若い自警団員。
面識はほぼ皆無と言って良いほどだったから、顔を見ても思い出せなかったのだ。
ルーシッドが覚えてないのも、当然だな。
ルーシッドが帝国騎士団四番隊隊長に就任して以降、自警団との接点は全くなかった。
当然、ブロテに会ったこともない。これが初対面だ。
…とはいえ。
長らく会っていなかった俺達も、もう初対面と言っても良いかもしれないがな。


