「…やっぱり、何があったのか詳しくは教えてもらえないの?」
「…残念ながら…」
いや、寝てただけなんで、別に教えても構わないんだけど。
でも…理由なく意識を失っていた、と言ったら、それはそれで余計な心配を招きそうだ。
おまけに記憶喪失、と来た。
自分でも、何で丸一日記憶が吹っ飛んでいたのかさっぱり分からないのだ。
不思議なことがあるものだ。
「そっかー…」
「でも、全く心配は要りませんよ。別に何処も怪我してないし、熱もないので」
身体は至って元気だ。ピンピンしてる。
何なら、エロ本読んでムラムラするくらい元気。
「ほんとに?怪我してないの?」
「えぇ、全く」
「裸になって確認しても大丈夫?」
「あ、はい。後でベッドでお見せしますよ」
「それなら安心だね!」
そうですね。
「じゃ、早速ケーキを食べるとしましょうか。僕が切り分けるので」
「やったぁ!食べる食べる!」
セカイお姉ちゃんが嬉しそうで良かった。
この笑顔が眩しい。とても眩しい。
「あと、そのケーキ、ちょっとお隣にお裾分けしても良い?」
と、セカイさんが聞いてきた。
「昨日夕飯分けてもらったんだよ。天ぷら美味しかったー」
そうだったのか。
昨日、ルヴィアさんがセカイさんに上手く言い訳してくれたんだっけ。
そのお礼は、きちんとしておくべきだろう。
ご近所付き合いは大切である。
「大丈夫ですよ。ハナからお隣にもお裾分けするつもりで、二つ買ってきてますから」
その点は抜かりない、ってね。
「おぉ、さすがルーチェス君!」
「セカイお姉ちゃんは遠慮なく、好きなだけケーキを食べてください」
「おうよ、任せて!」
ぐっ、と親指を立て、満面笑みのセカイさんであった。
「…残念ながら…」
いや、寝てただけなんで、別に教えても構わないんだけど。
でも…理由なく意識を失っていた、と言ったら、それはそれで余計な心配を招きそうだ。
おまけに記憶喪失、と来た。
自分でも、何で丸一日記憶が吹っ飛んでいたのかさっぱり分からないのだ。
不思議なことがあるものだ。
「そっかー…」
「でも、全く心配は要りませんよ。別に何処も怪我してないし、熱もないので」
身体は至って元気だ。ピンピンしてる。
何なら、エロ本読んでムラムラするくらい元気。
「ほんとに?怪我してないの?」
「えぇ、全く」
「裸になって確認しても大丈夫?」
「あ、はい。後でベッドでお見せしますよ」
「それなら安心だね!」
そうですね。
「じゃ、早速ケーキを食べるとしましょうか。僕が切り分けるので」
「やったぁ!食べる食べる!」
セカイお姉ちゃんが嬉しそうで良かった。
この笑顔が眩しい。とても眩しい。
「あと、そのケーキ、ちょっとお隣にお裾分けしても良い?」
と、セカイさんが聞いてきた。
「昨日夕飯分けてもらったんだよ。天ぷら美味しかったー」
そうだったのか。
昨日、ルヴィアさんがセカイさんに上手く言い訳してくれたんだっけ。
そのお礼は、きちんとしておくべきだろう。
ご近所付き合いは大切である。
「大丈夫ですよ。ハナからお隣にもお裾分けするつもりで、二つ買ってきてますから」
その点は抜かりない、ってね。
「おぉ、さすがルーチェス君!」
「セカイお姉ちゃんは遠慮なく、好きなだけケーキを食べてください」
「おうよ、任せて!」
ぐっ、と親指を立て、満面笑みのセカイさんであった。


