「…ちょっと待て。お前、何か誤解してるだろ」
俺はレイピア女にそう言った。
オルタンスがルレイアにお熱なのは確かだが、そのことと俺達は関係ない。
オルタンスが勝手に騒いでるだけだ。
俺達まで巻き込んでくれるな。
それに、『青薔薇連合会』と繋がっている…とか言ったな。
それも大きな誤解だ。
いや、そりゃ…全く無関係という訳ではないかもしれないが。
それでも、俺達帝国騎士団と『青薔薇連合会』は、大きく一線を画す存在だ。お互いに。
帝国騎士団などと繋がっていると言われたら、ルレイアは激怒するに違いない。
「何の誤解?」
「それは、だから…。…つーか、お前誰なんだよ?」
帝国騎士団と『青薔薇連合会』の、微妙な関係について。
こんな、海の物とも山の物ともつかぬレイピア女がに教えて良いものか。
そもそもお前は誰なんだよ。お前達は。
一体どういう立場で、こんなところまで…。
「私の名は、ブロテ・ルリシアス」
レイピア女…改め、ブロテ・ルリシアスは。
特に勿体振ることなく、自分の名を名乗った。
…別に隠していた、という訳じゃなさそうだな。
ブロテ…。ブロテ・ルリシアス…。
名前を聞いて、「あぁお前か」と思いつく人物はいないが…。
でも、何処かで聞いたことがある…ような…。
他の隊長達の顔を見ると、俺と似たりよったりだった。
覚えているような、覚えていないような。
ただルーシッドだけは、全く思い当たる節がないようだった。
ルーシッドだけ、特別に記憶力に乏しいという訳ではない。
ってことは単純に、ルーシッドはこのレイピア女…ブロテに会ったことがないんだろう。
裏を返せば、思い当たる節があるルーシッド以外の隊長達は、何処かで会ったことがある…んだろうが。
生憎、記憶に残ってない。
…と、思ったが。
「帝国自警団の団長か」
この場で今、最も頼りなく、しかし同時に、最も記憶力に優れたオルタンスが。
答え合わせをするように、ポツリとそう呟いた。
「…覚えていたんだね」
「あぁ。そうらしいな」
帝国自警団。
オルタンスにそう言われて、俺もはっきりと思い出した。
そうだ。確かにそうだった。
成程、覚えていない訳だ。
ここ10年近く、帝国自警団はルティス帝国に存在していないも同然だったから。
その自警団の団長が、突然ぽっと現れたからって…覚えていないのは当然だ。
むしろ、オルタンスはよく覚えていたな。
間が抜けているように見えて、こういうところは無駄にしっかりしている。
さすが帝国騎士団長様、ってところか?
だったら、普段からもっと威厳を感じる言動をして欲しいもんだがな。
俺はレイピア女にそう言った。
オルタンスがルレイアにお熱なのは確かだが、そのことと俺達は関係ない。
オルタンスが勝手に騒いでるだけだ。
俺達まで巻き込んでくれるな。
それに、『青薔薇連合会』と繋がっている…とか言ったな。
それも大きな誤解だ。
いや、そりゃ…全く無関係という訳ではないかもしれないが。
それでも、俺達帝国騎士団と『青薔薇連合会』は、大きく一線を画す存在だ。お互いに。
帝国騎士団などと繋がっていると言われたら、ルレイアは激怒するに違いない。
「何の誤解?」
「それは、だから…。…つーか、お前誰なんだよ?」
帝国騎士団と『青薔薇連合会』の、微妙な関係について。
こんな、海の物とも山の物ともつかぬレイピア女がに教えて良いものか。
そもそもお前は誰なんだよ。お前達は。
一体どういう立場で、こんなところまで…。
「私の名は、ブロテ・ルリシアス」
レイピア女…改め、ブロテ・ルリシアスは。
特に勿体振ることなく、自分の名を名乗った。
…別に隠していた、という訳じゃなさそうだな。
ブロテ…。ブロテ・ルリシアス…。
名前を聞いて、「あぁお前か」と思いつく人物はいないが…。
でも、何処かで聞いたことがある…ような…。
他の隊長達の顔を見ると、俺と似たりよったりだった。
覚えているような、覚えていないような。
ただルーシッドだけは、全く思い当たる節がないようだった。
ルーシッドだけ、特別に記憶力に乏しいという訳ではない。
ってことは単純に、ルーシッドはこのレイピア女…ブロテに会ったことがないんだろう。
裏を返せば、思い当たる節があるルーシッド以外の隊長達は、何処かで会ったことがある…んだろうが。
生憎、記憶に残ってない。
…と、思ったが。
「帝国自警団の団長か」
この場で今、最も頼りなく、しかし同時に、最も記憶力に優れたオルタンスが。
答え合わせをするように、ポツリとそう呟いた。
「…覚えていたんだね」
「あぁ。そうらしいな」
帝国自警団。
オルタンスにそう言われて、俺もはっきりと思い出した。
そうだ。確かにそうだった。
成程、覚えていない訳だ。
ここ10年近く、帝国自警団はルティス帝国に存在していないも同然だったから。
その自警団の団長が、突然ぽっと現れたからって…覚えていないのは当然だ。
むしろ、オルタンスはよく覚えていたな。
間が抜けているように見えて、こういうところは無駄にしっかりしている。
さすが帝国騎士団長様、ってところか?
だったら、普段からもっと威厳を感じる言動をして欲しいもんだがな。


