The previous night of the world revolution7~P.D.~

こいつ何言ってんだろう、って思ってるだろうな。

大丈夫。俺達もさっきから、こいつ何言ってんだろうって思ってる。

お互い様だ。

「…つまり、『青薔薇連合会』の幹部と出掛けたい、ってことね?」

凄く分かりやすくまとめてくれてありがとう。

その通りである。

「あぁ、そうだ」

オルタンスも、潔く肯定。

「帝国騎士団長ともあろう人が?」

「立場は関係ない。俺はただ、個人的な理由でルレイアに会いたいだけだ。そう、ルレイアの水着姿を拝みたいという個人的な理由から」

素直にも程があるだろ。

ちょっとは煩悩をしまえ。

「冷静に考えてみてくれ。ルレイアの水着姿だぞ?普段着のときでさえ、溢れんばかりのルレイア・フェロモンを放っているあのルレイアが、水着を着たらどうなるのか」

お前も冷静になれよ。

自分が何言ってるのか、分かってるんだろうか。

そんな真剣な顔で言うことではない。

でも、確かに…ルレイアの水着姿を想像したら、それはかなり…不味いと思う。

普段でさえ…あの有り様だもんな。

水着なんか着て、ルレイアが「本気」を出せばどうなるか…。

想像しただけで恐ろしい。

って、そんなことはどうでも良いんだよ。

「是非拝みたい。夏の間に、一度だけで良いから」

「…」

「だから、ルレイアと海に行きたい」

…あ、そ。

そこまで力説されてしまうと、俺としてはもう何も言えない。

…すると。

「…そして、その幹部と密会するって訳ね」

レイピア女はオルタンスを蔑むような目で睨み、そう呟いた。

…密会?

「今度は何をするの?『青薔薇連合会』に何を渡すつもり?金?武器?それとも権力かな」

「…?」

何を言ってるのやら、と首を傾げるオルタンス。

俺も分からなかった。

何を渡すって言われても…。

…何を渡すんだ?

「本当だったんだね。帝国騎士団の団長が、『青薔薇連合会』の幹部…ルレイアと繋がってるっていうのは」

…え。

「しかも、そのことを隠しもしないんだ。他の隊長達も、知っていて止めないんだ。皆共犯なんだね」

「…」

これには、他の隊長達もポカン。

「よく分かったよ。今の帝国騎士団の腐敗ぶりが」

心の底から見下した、と言わんばかりのレイピア女。

…何だろう。

何だか、物凄い誤解を生んでいる気がする。オルタンスのせいで。