ルーチェスを連れて『青薔薇連合会』に戻ると、それはそれは、もう大わらわであった。
「ぷぎゃぁぁぁ!ルー公が!ルー公が死んでる!?」
「そんな、ルーチェスが、ルーチェスが…!嫌だよ、こんな…!」
「何処のどいつだ、ルー公をやったのは!アリューシャが仇を討ってやるわ!」
「ルーチェスしっかりして。目を覚まして。お願い…!」
アリューシャとシュノさんは、この反応。
一方、アイズとルリシヤは。
「脈は…正常だね。例の怪しい新兵器とやらを使われたのかな?」
「ふむ。見た目は全く無傷だな。服が焦げてるが…これは何の痕だ?」
非常に冷静に、ルーチェスを囲んで分析していた。
死んでないって分かってるからですよ。
もしルーチェスの息の根が止まってたら、アイズとルリシヤだって、こんなに冷静じゃなかっただろう。
ついでに、俺とルルシーももっと大騒ぎしてたはず。
「地獄で見てろよ、ルー公!アリューシャが仇を討ってやる!」
ライフルケースを掴み、鼻息荒く飛び出そうとするアリューシャの手首を、アイズが掴んで止めた。
地獄なんですか?ルーチェスの行く先。
「ちょっと落ち着いて、アリューシャ」
「落ち着いてられるかよ!?ルー公が…ルー公があの世送りにされたんだぞ!?」
「行ってない、行ってないから。ルーチェス生きてるからね」
「…ふぇ?」
「え…?」
アリューシャとシュノさんは、二人して一瞬ぽかんとして。
それから、眠っているルーチェスの顔をじーっと、改めて見つめていた。
規則的に胸が上下しているし、血色も良い。
本当に、ただ気持ち良く眠っているようにしか見えない。
「…これ生きてんの?」
これって言うのやめましょうよ。
「生きてますよ」
「…生きてんのかよ!心配かけやがって!」
アリューシャの早合点が良くなかったんだと思うけど。
仲間の命を、簡単に諦めたら駄目ですよ。
「よ、良かった…!ルーチェス、眠ってるだけなのね…?」
シュノさんは感激の涙。
「えぇ、眠ってるだけです」
「…良かった…」
ホッと胸を撫で下ろして、涙を拭っていた。
…ただ眠っているだけなら、死んでるより遥かにマシなんですが。
でも、話はそんなに簡単ではないんだよな。
「…しかし、ルーチェスは何で寝てるんだ?」
ルルシーが心配そうな顔で、俺達全員が思っている疑問を口にした。
それなんですよね。問題は。
眠っているのは良いんですけど、寝てる理由が分からない。
ルーチェスは俺に似て剛毅だし、大胆だし、肝が太いけれど。
まさか、戦場のど真ん中で眠りこけるほど危機感がないはずがない。
「ぷぎゃぁぁぁ!ルー公が!ルー公が死んでる!?」
「そんな、ルーチェスが、ルーチェスが…!嫌だよ、こんな…!」
「何処のどいつだ、ルー公をやったのは!アリューシャが仇を討ってやるわ!」
「ルーチェスしっかりして。目を覚まして。お願い…!」
アリューシャとシュノさんは、この反応。
一方、アイズとルリシヤは。
「脈は…正常だね。例の怪しい新兵器とやらを使われたのかな?」
「ふむ。見た目は全く無傷だな。服が焦げてるが…これは何の痕だ?」
非常に冷静に、ルーチェスを囲んで分析していた。
死んでないって分かってるからですよ。
もしルーチェスの息の根が止まってたら、アイズとルリシヤだって、こんなに冷静じゃなかっただろう。
ついでに、俺とルルシーももっと大騒ぎしてたはず。
「地獄で見てろよ、ルー公!アリューシャが仇を討ってやる!」
ライフルケースを掴み、鼻息荒く飛び出そうとするアリューシャの手首を、アイズが掴んで止めた。
地獄なんですか?ルーチェスの行く先。
「ちょっと落ち着いて、アリューシャ」
「落ち着いてられるかよ!?ルー公が…ルー公があの世送りにされたんだぞ!?」
「行ってない、行ってないから。ルーチェス生きてるからね」
「…ふぇ?」
「え…?」
アリューシャとシュノさんは、二人して一瞬ぽかんとして。
それから、眠っているルーチェスの顔をじーっと、改めて見つめていた。
規則的に胸が上下しているし、血色も良い。
本当に、ただ気持ち良く眠っているようにしか見えない。
「…これ生きてんの?」
これって言うのやめましょうよ。
「生きてますよ」
「…生きてんのかよ!心配かけやがって!」
アリューシャの早合点が良くなかったんだと思うけど。
仲間の命を、簡単に諦めたら駄目ですよ。
「よ、良かった…!ルーチェス、眠ってるだけなのね…?」
シュノさんは感激の涙。
「えぇ、眠ってるだけです」
「…良かった…」
ホッと胸を撫で下ろして、涙を拭っていた。
…ただ眠っているだけなら、死んでるより遥かにマシなんですが。
でも、話はそんなに簡単ではないんだよな。
「…しかし、ルーチェスは何で寝てるんだ?」
ルルシーが心配そうな顔で、俺達全員が思っている疑問を口にした。
それなんですよね。問題は。
眠っているのは良いんですけど、寝てる理由が分からない。
ルーチェスは俺に似て剛毅だし、大胆だし、肝が太いけれど。
まさか、戦場のど真ん中で眠りこけるほど危機感がないはずがない。


