話をしたい…とか言ってたな。
「話がしたいなら、せめてアポイントメントを取ってから来たらどうだ?」
『青薔薇連合会』と言い、お前達と言い。
最低限、人の家を訪ねるときの礼儀ってものがあるだろ。
まぁ、マフィアに礼儀を求めるのは無理な話かもしれないが。
…それに。
こいつらは、恐らくマフィアでは…。
「平時であればそうしたよ。でも、今は…アポイントメントを取って、決まりきった答えを聞いても意味がないから」
…何?
「今は平時だろ」
「違う。私の知るかつての帝国騎士団と比べたら…今の帝国騎士団は、危機的状況と言っても良いくらいだ」
へぇ?
確かに、オルタンスの錯乱具合は危機的状況だが。
しかし、それ以外は平穏だったつもりなんだがな。
「だから、こうして強引な手段を取らせてもらった…。申し訳ないけど」
一応、悪いことをしてしまったという自覚くらいはあるんだな。
『青薔薇連合会』とは大違いだ。
あいつらは何をしても、悪びれるということを知らないからな。
何度も言うようにあいつらはマフィアだから、仕方ないのかもしれないが。
「…で?」
と、俺は尋ねた。
「お前らは何者だ?遥々王宮までご苦労なことだ。そうまでして、何の話をしに来たんだ?」
「…」
レイピア女は答えず、俺達をじっと見つめた。
…何だ?
帝国騎士団隊長達の顔を順番に、じろじろと不躾に眺めたかと思うと。
最後に、レイピア女は帝国騎士団長であるオルタンスに視線を向けた。
そして、片手に膨らみかけのピンクの浮き輪を持ったオルタンスを見て、一言。
「…何がやりたかったの?」
そう言いたい気持ちは分かる。よく分かる。
「俺は、ルレイアと海に行きたい」
そしてオルタンス。お前は何を馬鹿正直に答えてんだ。
何処までも自分の欲望に素直である。
「…ルレイアっていうのは…」
「ルレイアを知らないのか?有名人だぞ」
確かに有名人だな。
その手の界隈では、知らない者はいないだろう。
俺に言わせれば、ルレイアの名前を知らずにいられる立場の人間は幸せだ。
奴ほど、関わり合いにならない方が良い人間もなかなかいない。
「…『青薔薇連合会』の、新しい幹部だね?」
…ん?
ルレイアは確かに『青薔薇連合会』の幹部だが。
しかし、新しい幹部ではないのでは?
いつぞや、『天の光教』のときに共闘した…あの仮面の男。
あいつの方が新しい幹部だろう。
そして最近では…元ベルガモット王室の「彼」が、幹部クラスの役職についたとか何とか…。
「ルレイアは幹部だが、そんなに新しくはないぞ。今ではすっかり、『青薔薇連合会』の幹部として箔が付いてる」
オルタンスは何故か、ちょっとドヤ顔でそう言った。
何でお前が自慢げなんだ?
「その幹部…ルレイアと、何をするって?」
「海に行きたい」
「…」
「そして、ルレイアの水着姿を拝みたい」
「…」
何処までも、自分の欲望に素直過ぎるオルタンスを前に。
仲間であるはずの俺達も、当然レイピア女達も、何も言えず無言だった。
「話がしたいなら、せめてアポイントメントを取ってから来たらどうだ?」
『青薔薇連合会』と言い、お前達と言い。
最低限、人の家を訪ねるときの礼儀ってものがあるだろ。
まぁ、マフィアに礼儀を求めるのは無理な話かもしれないが。
…それに。
こいつらは、恐らくマフィアでは…。
「平時であればそうしたよ。でも、今は…アポイントメントを取って、決まりきった答えを聞いても意味がないから」
…何?
「今は平時だろ」
「違う。私の知るかつての帝国騎士団と比べたら…今の帝国騎士団は、危機的状況と言っても良いくらいだ」
へぇ?
確かに、オルタンスの錯乱具合は危機的状況だが。
しかし、それ以外は平穏だったつもりなんだがな。
「だから、こうして強引な手段を取らせてもらった…。申し訳ないけど」
一応、悪いことをしてしまったという自覚くらいはあるんだな。
『青薔薇連合会』とは大違いだ。
あいつらは何をしても、悪びれるということを知らないからな。
何度も言うようにあいつらはマフィアだから、仕方ないのかもしれないが。
「…で?」
と、俺は尋ねた。
「お前らは何者だ?遥々王宮までご苦労なことだ。そうまでして、何の話をしに来たんだ?」
「…」
レイピア女は答えず、俺達をじっと見つめた。
…何だ?
帝国騎士団隊長達の顔を順番に、じろじろと不躾に眺めたかと思うと。
最後に、レイピア女は帝国騎士団長であるオルタンスに視線を向けた。
そして、片手に膨らみかけのピンクの浮き輪を持ったオルタンスを見て、一言。
「…何がやりたかったの?」
そう言いたい気持ちは分かる。よく分かる。
「俺は、ルレイアと海に行きたい」
そしてオルタンス。お前は何を馬鹿正直に答えてんだ。
何処までも自分の欲望に素直である。
「…ルレイアっていうのは…」
「ルレイアを知らないのか?有名人だぞ」
確かに有名人だな。
その手の界隈では、知らない者はいないだろう。
俺に言わせれば、ルレイアの名前を知らずにいられる立場の人間は幸せだ。
奴ほど、関わり合いにならない方が良い人間もなかなかいない。
「…『青薔薇連合会』の、新しい幹部だね?」
…ん?
ルレイアは確かに『青薔薇連合会』の幹部だが。
しかし、新しい幹部ではないのでは?
いつぞや、『天の光教』のときに共闘した…あの仮面の男。
あいつの方が新しい幹部だろう。
そして最近では…元ベルガモット王室の「彼」が、幹部クラスの役職についたとか何とか…。
「ルレイアは幹部だが、そんなに新しくはないぞ。今ではすっかり、『青薔薇連合会』の幹部として箔が付いてる」
オルタンスは何故か、ちょっとドヤ顔でそう言った。
何でお前が自慢げなんだ?
「その幹部…ルレイアと、何をするって?」
「海に行きたい」
「…」
「そして、ルレイアの水着姿を拝みたい」
「…」
何処までも、自分の欲望に素直過ぎるオルタンスを前に。
仲間であるはずの俺達も、当然レイピア女達も、何も言えず無言だった。


