The previous night of the world revolution7~P.D.~

「る、ルレ公『青薔薇連合会』やめんのか!?出ていくのか!?」

「い、嫌…!ルレイア、行かないで!行っちゃ駄目。ここにいて、お願い!」

アリューシャは声を荒らげ、シュノさんは再び涙を滲ませて、俺の両手を掴んだ。

おっと。何だか驚かせちゃいましたね。

「僕はルレイア師匠が何処に行っても、ついていきますよ。弟子ですからね」

ルーチェスは、特に驚くこともなくそう言った。

頼もしいですね。

でも、その心配は要らない。

「大丈夫ですよ、アリューシャ、シュノさん。俺は何処にも行きませんから」

ルルシーのいるところが、俺のいるところ。

ルルシーは『青薔薇連合会』をやめることはない。だったら俺も、いつまでも『青薔薇連合会』にいる。

「ほ、本当…?やめないのね?」
 
「やめませんよ。『青薔薇連合会』は、帝国騎士団より帝国自警団より、遥かに居心地が良いですからね」

「…!良かった…!」

「何だよ、ったく…心配させやがって、ちくしょー」

シュノさんもアリューシャも、ホッとしたような顔になった。

何ならアリューシャはそのまま、再びくまちゃん毛布を被って夢の中。

…で、話を戻すとして。

「確かに俺は、『青薔薇連合会』をやめて帝国自警団に寝返るよう誘われましたよ」

「…!『青薔薇連合会』をやめるだけじゃなくて、自警団に勧誘されたのか?あの女…」

あの女?

ルルシー、そういやブロテに会ったことあるんだっけ。

「…勿論断ったんだよな?」

「当たり前ですよ。ブロテが勝手にそう喚いてただけで、俺は全く相手にしませんでしたよ」

一瞬たりとも考えなかったね。『青薔薇連合会』をやめて帝国自警団に入ろうか、なんて。

俺にそんな誘いをするなんて、時間の無駄でしかない。

つくづく、ブロテも馬鹿なことを思いついたものだ。