The previous night of the world revolution7~P.D.~

「どうしたんですか?ルルシー…」

「…どうしたんですか、じゃない」

あれ?

なんか、ルルシーがちょっと怒ってる?

「ハーレム会員がどうしたって?そんなことどうでも良いだろ」

「そりゃあ、ルルシーに比べたら大概のことはどうでも良いですけど…」

でも、ルレイア・ハーレムを維持するのは俺の義務でして…。

あっ、それともルルシーったら。

「分かりましたよ、ルルシー」

「何が?」

俺はなまめかしく、ルルシーの腕を抱き締めた。

「ハーレム会員より前に、自分に餌を与えてくれってことですね?もう、正直に言ってくださいよ。大丈夫ですよ、ルルシーは特別ですから。会えなかった分、ベッドでたっぷりと…」

「…殴られたいか?」

ちょ、ルルシー真顔。真顔はやめて。

本当に殴られるかと思った。避けますけど。

「どうしたんですか?ルルシー…」

「あのな、皆して脳天気な頭して、誰も聞かないから俺が聞いてやる」

「何を?」

「お前、帝国自警団でブロテに何をされた?」

…お?

…それ聞く?聞いちゃう?

誰も聞かなかったから、言わなくて良いものだと思っていた。

特に愉快な体験をした訳じゃないしな。語るような面白い話もないし。

「何をと言われましても…」

「ブロテに、『青薔薇連合会』から足を洗うよう説得されたんだろう?」

え?

「何でルルシーがそれを?」

「えっ…!?」

俺が尋ね返すと、ルルシーより先にシュノさんが絶句した。

何なら、アリューシャも飛び起きて口をあんぐり開けていた。

起きたんですか、アリューシャ。さっきまで寝てませんでした?

突然起きましたね。何か危機を察知したんでしょうか。

その辺の嗅覚は、さすがアリーシャもマフィアの幹部なだけありますよね。