The previous night of the world revolution7~P.D.~

通話の後、俺は一通のメールを作成した。

そのメールを幹部組に一斉送信するなり、返信が来ないようにスマホの電源を切った。

こんなことを知らせたら、アイズ辺りに止められそうだからな。

悪いが、今の俺はルレイア譲りの暴走機関車だ。

誰が止めようと、止まるつもりはなかった。

後でアシュトーリアさんにも怒られるかもしれない。

だが、全ては後の話だ。

後先を考えている余裕はない。

俺は電源を切ったスマホをポケットに押し込み。

上着を一枚引っ掴んで、『青薔薇連合会』本部を後にした。

向かう先は…帝都にある某ホテル。

その一室に、俺を呼び出した人物が待っていた。





「…よく来てくれたね。君が…ルルシー・エンタルーシアだね?」

「…ブロテ・ルリシアス…」

ルレイアを連れ去った張本人であり、帝国自警団の団長である女が、俺を出迎えた。