歓迎会そのものは素晴らしかった。
友人や家族や仲間達と、再び言葉を交わすのは最高の気分だった。
それに、皆が用意してくれたルティス料理の数々。
もう、お腹がはち切れそうなくらい食べた。
「もういい加減よしたら?」と言われるくらい食べた。
本当は、もっと食べたかった。
こんなに美味しいものを用意してくれてたなら、空港で買い食いしなきゃ良かったなぁ。
でも、空港で食べたサンドイッチもアイスクリームも回転焼きも、それはそれでとても美味しかったから。後悔はない。
ただ、明日は胃もたれするかもなぁ。
美味しいものを食べて胃もたれするなら、本望だよ。
少しお酒も入って、ほろ酔い気分で満足していた私のもとに。
ひときわ感慨深い再会が待っていた。
「ブロテちゃん、久し振りだね」
「ん?おぉ…!マリアーネじゃないかー!」
歓迎会に遅れて駆けつけたのは、従姉妹のマリアーネだった。
私と違っておっとりした性格で、とても優しい子だ。
マリアーネは、私の記憶にある通りのたおやかな笑顔で、私の前に立っていた。
「会いたかったよ、ブロテちゃん…。お帰りなさい。歓迎会、遅れてごめんね。ちょっとバタバタしてて…」
「ううん、来てくれただけでも嬉しいよ、マリアーネ。ただいま…!」
私は両腕を広げて、マリアーネを軽く抱擁した。
マリアーネも、喜んでそれを受けてくれた。
あぁ、やっぱり家族との再会は、喜びもひとしお。
特に、このマリアーネは…。
彼女には、二重の意味で聞きたいことがたくさんある。
でもまぁ、今は歓迎会だし。
「さ、マリアーネも飲んで飲んで。乾杯しよう」
「あ、いや私は…。お酒飲めないから、ジュースで…」
「もう、マリアーネったら…相変わらず下戸なんだから」
マリアーネはお酒を受け付けないタイプで、飲んだらすぐ酔っ払っちゃうらしい。
まぁ、そういうことなら無理に勧めるのはやめて…。
「じゃ、私がマリアーネの代わりに飲み明かすね」
「…程々にね、ブロテちゃん…」
それはどうかなぁ。
今夜の私は、もうテンション爆上がりだからね。
今日ハメを外さずに、いつ外すんだって感じ。
シャンパングラスの中身をぐいっと呷り、ご機嫌の私は。
何の気なしに、マリアーネに尋ねた。
「最近どう?何か変わったことはない?」
ちょっとした世間話のつもりだった。
この国の、現在の情勢がどうなっているかについては…詳しくは明日以降に聞くつもりだった。
今日くらいは、仲間達との再会の喜びを謳歌し。
仕事の話は、明日以降にしようと。
でも、折角マリアーネが隣にいるのだ。
「私達の所属する組織」の団長代理であるマリアーネが。
だから私は、世間話のつもりでマリアーネにそう尋ねたのだ。
…しかし。
マリアーネは、私が質問した途端に顔を曇らせた。
…え?
友人や家族や仲間達と、再び言葉を交わすのは最高の気分だった。
それに、皆が用意してくれたルティス料理の数々。
もう、お腹がはち切れそうなくらい食べた。
「もういい加減よしたら?」と言われるくらい食べた。
本当は、もっと食べたかった。
こんなに美味しいものを用意してくれてたなら、空港で買い食いしなきゃ良かったなぁ。
でも、空港で食べたサンドイッチもアイスクリームも回転焼きも、それはそれでとても美味しかったから。後悔はない。
ただ、明日は胃もたれするかもなぁ。
美味しいものを食べて胃もたれするなら、本望だよ。
少しお酒も入って、ほろ酔い気分で満足していた私のもとに。
ひときわ感慨深い再会が待っていた。
「ブロテちゃん、久し振りだね」
「ん?おぉ…!マリアーネじゃないかー!」
歓迎会に遅れて駆けつけたのは、従姉妹のマリアーネだった。
私と違っておっとりした性格で、とても優しい子だ。
マリアーネは、私の記憶にある通りのたおやかな笑顔で、私の前に立っていた。
「会いたかったよ、ブロテちゃん…。お帰りなさい。歓迎会、遅れてごめんね。ちょっとバタバタしてて…」
「ううん、来てくれただけでも嬉しいよ、マリアーネ。ただいま…!」
私は両腕を広げて、マリアーネを軽く抱擁した。
マリアーネも、喜んでそれを受けてくれた。
あぁ、やっぱり家族との再会は、喜びもひとしお。
特に、このマリアーネは…。
彼女には、二重の意味で聞きたいことがたくさんある。
でもまぁ、今は歓迎会だし。
「さ、マリアーネも飲んで飲んで。乾杯しよう」
「あ、いや私は…。お酒飲めないから、ジュースで…」
「もう、マリアーネったら…相変わらず下戸なんだから」
マリアーネはお酒を受け付けないタイプで、飲んだらすぐ酔っ払っちゃうらしい。
まぁ、そういうことなら無理に勧めるのはやめて…。
「じゃ、私がマリアーネの代わりに飲み明かすね」
「…程々にね、ブロテちゃん…」
それはどうかなぁ。
今夜の私は、もうテンション爆上がりだからね。
今日ハメを外さずに、いつ外すんだって感じ。
シャンパングラスの中身をぐいっと呷り、ご機嫌の私は。
何の気なしに、マリアーネに尋ねた。
「最近どう?何か変わったことはない?」
ちょっとした世間話のつもりだった。
この国の、現在の情勢がどうなっているかについては…詳しくは明日以降に聞くつもりだった。
今日くらいは、仲間達との再会の喜びを謳歌し。
仕事の話は、明日以降にしようと。
でも、折角マリアーネが隣にいるのだ。
「私達の所属する組織」の団長代理であるマリアーネが。
だから私は、世間話のつもりでマリアーネにそう尋ねたのだ。
…しかし。
マリアーネは、私が質問した途端に顔を曇らせた。
…え?


