――――――…それは、あまりにも唐突な逮捕劇だった。




「ルレイア・ティシェリーはいる?彼に会わせて」

帝国自警団のリーダー、ブロテ・ルリシアスは。

突然、お仲間を数人のみ連れて、アポ無しで『青薔薇連合会』本部にやって来て。

怯む様子もなく、一言、そう言ってのけたそうだ。

その剛毅さは嫌いではないが、ブロテのその一言のせいで、俺はとんでもない目に遭わされることになる。