さて、食べ物を堪能した後は。
「まだ時間あるな…。グッズでも見て回るか?」
と、ルルシー。
別に構わないんですが…。
「グッズなら、全種類持ってるんですよね。事前にサンプルもらったんで」
「あ、そうか…」
「在庫には予備もありますから。ルルシーも、欲しいグッズがあったら俺に言ってくださいね。何なら、『frontier』のメンバーに頼んでサイン付きにしてあげますから」
「権力の濫用はやめろって」
いやいや、これはほら…役得みたいなものですよ。
スポンサーですから。俺。
え?やりたい放題やってるだけだろうって?
…は?
「よし。それじゃあルルシー、舞台裏に行きましょうよ」
「え?舞台裏?」
「本番前の『frontier』に会いに行くんです。そろそろ準備を整えてる頃でしょうし」
滅多に見られるものじゃないぞ。楽屋で控えているアーティストなんて。
それに、俺の予想が正しかったら。
「きっと今頃、ルトリアさんは面白いことになってるでしょうから。見に行きましょうよ」
本番前のあの人は、いつも挙動不審ですからね。
あの状態のルトリアさんを見られる機会は、なかなかないですよ。
それこそ、俺のような特権を持っている人物でないと。
「おま、そんな冷やかしみたいなこと…」
「さぁさぁ、行きましょうルルシー。ルルシーは特別ですよ〜」
他の観客には、当然見せてあげない。
ルルシーだけですよ?こんな特別扱いは。
俺はルルシーと腕を組んで、『frontier』が控えている楽屋に移動した。
「まだ時間あるな…。グッズでも見て回るか?」
と、ルルシー。
別に構わないんですが…。
「グッズなら、全種類持ってるんですよね。事前にサンプルもらったんで」
「あ、そうか…」
「在庫には予備もありますから。ルルシーも、欲しいグッズがあったら俺に言ってくださいね。何なら、『frontier』のメンバーに頼んでサイン付きにしてあげますから」
「権力の濫用はやめろって」
いやいや、これはほら…役得みたいなものですよ。
スポンサーですから。俺。
え?やりたい放題やってるだけだろうって?
…は?
「よし。それじゃあルルシー、舞台裏に行きましょうよ」
「え?舞台裏?」
「本番前の『frontier』に会いに行くんです。そろそろ準備を整えてる頃でしょうし」
滅多に見られるものじゃないぞ。楽屋で控えているアーティストなんて。
それに、俺の予想が正しかったら。
「きっと今頃、ルトリアさんは面白いことになってるでしょうから。見に行きましょうよ」
本番前のあの人は、いつも挙動不審ですからね。
あの状態のルトリアさんを見られる機会は、なかなかないですよ。
それこそ、俺のような特権を持っている人物でないと。
「おま、そんな冷やかしみたいなこと…」
「さぁさぁ、行きましょうルルシー。ルルシーは特別ですよ〜」
他の観客には、当然見せてあげない。
ルルシーだけですよ?こんな特別扱いは。
俺はルルシーと腕を組んで、『frontier』が控えている楽屋に移動した。


