「…はぁぁぁ…」
ようやく正気に戻った俺は、錯乱する代わりに溜め息をついた。
盛大な溜め息である。
「何だよ…。そんな溜め息ついて」
思わず、ルクシーが顔をしかめるほど。
「嫌なのか?夏フェス」
「…嫌な訳じゃないですよ…。楽しみですよ」
「なら、何が問題なんだ?」
何が問題って…。
問題なんて、いくらでもありますよ。
あまりにも豪華アーティスト揃いで、俺なんて消し炭も同然だろうなーとか。
そもそも屋外ライブなんて、あんまり経験がないですから。大丈夫かなーとか。
山程作ってる俺のグッズ、ちゃんと売れるのかなーとか。
挙げ出したらきりがない。
あっ。また脳みそがショートしそう。
心臓が飛び出て、脳みそがショートしてしまったら、俺の身体には何が残るんだ?
「あぁ〜っ。緊張する〜っ!!」
俺は頭を抱えて蹲り、みっともなく悶絶していた。
「緊張って…。今からかよ…」
「本番大丈夫か?ルトリーヌ…」
「大丈夫だよ。本番前にルトリアがうるさいのは、いつものことだし」
ベーシュさん。うるさいって思ってたんですか俺のこと。
確かにうるさいとは思いますけど、それは申し訳ないんですけど。
許してください。
「何だかんだ、マイクを持って舞台に立つと人が変わるからな。ルトリアは」
「うん。だから心配しなくて大丈夫だよ」
「いつもの発作みたいなもんだな。放っときゃ治るだろう」
さすが、俺の仲間達。
俺の扱いにも手慣れたものだ。
頼もしい仲間に囲まれて、幸せだなー。はい。
と、ここで再び、緊張のあまり俺の脳みそがショートを起こした。
「あばばばばば」
「…また人語を忘れたみたいだな…」
「やれやれ…」
本番、夏フェス当日が思いやられますね。
ようやく正気に戻った俺は、錯乱する代わりに溜め息をついた。
盛大な溜め息である。
「何だよ…。そんな溜め息ついて」
思わず、ルクシーが顔をしかめるほど。
「嫌なのか?夏フェス」
「…嫌な訳じゃないですよ…。楽しみですよ」
「なら、何が問題なんだ?」
何が問題って…。
問題なんて、いくらでもありますよ。
あまりにも豪華アーティスト揃いで、俺なんて消し炭も同然だろうなーとか。
そもそも屋外ライブなんて、あんまり経験がないですから。大丈夫かなーとか。
山程作ってる俺のグッズ、ちゃんと売れるのかなーとか。
挙げ出したらきりがない。
あっ。また脳みそがショートしそう。
心臓が飛び出て、脳みそがショートしてしまったら、俺の身体には何が残るんだ?
「あぁ〜っ。緊張する〜っ!!」
俺は頭を抱えて蹲り、みっともなく悶絶していた。
「緊張って…。今からかよ…」
「本番大丈夫か?ルトリーヌ…」
「大丈夫だよ。本番前にルトリアがうるさいのは、いつものことだし」
ベーシュさん。うるさいって思ってたんですか俺のこと。
確かにうるさいとは思いますけど、それは申し訳ないんですけど。
許してください。
「何だかんだ、マイクを持って舞台に立つと人が変わるからな。ルトリアは」
「うん。だから心配しなくて大丈夫だよ」
「いつもの発作みたいなもんだな。放っときゃ治るだろう」
さすが、俺の仲間達。
俺の扱いにも手慣れたものだ。
頼もしい仲間に囲まれて、幸せだなー。はい。
と、ここで再び、緊張のあまり俺の脳みそがショートを起こした。
「あばばばばば」
「…また人語を忘れたみたいだな…」
「やれやれ…」
本番、夏フェス当日が思いやられますね。


