し、か、も。
それだけじゃないんですよ。
俺達が『ポテサラーズ』の歌を歌わせてもらうだけじゃなく。
なんと『ポテサラーズ』のお二人も、『frontier』作曲の歌を歌ってくれるんです。
こんな光栄なことってあります?
これを聞いたときも、俺の心臓はぽーんと飛び出して、彼方に消えていった。
俺の心臓、いくつあっても足りません。
同じ舞台に立たせて頂けるだけでも、こんなに光栄だというのに…。
ましてや俺達の歌を、『ポテサラーズ』が歌ってくださるなんて。
涙出そう。本当、涙出そうですよ。
涙がちょちょぎれます。
でも、これって現実なんですよね。夢じゃないんです。
何回もベーシュさんにチョップしてもらいましたけど、やっぱり夢が覚めなかったから。
今でも現実とは思えないけど、夢じゃないならこれが現実なんでしょう。
『ポテサラーズ』の他にも、今回夏フェスで同じ舞台に立つアーティストは、思わず感嘆の溜め息が出てしまうほどの有名人ばかり。
彼らと同じ舞台に立ったら、俺、あまりの存在感の薄さに消えるのでは?
誰にも存在を認識してもらえず、観客達は「あれ?ルトリアいたっけ?」ってなりそう。
「まぁルトリアはいなくて良いか」と言われそう。
有り得る。充分有り得る。
あれだけ豪華メンバーが揃ってたら、俺なんかいなくてもバレませんよ。
むしろ、いない方が良いまである。
それなのに、何故か今回の夏フェスの大トリは、俺達『frontier』なんですよね。
絶対『ポテサラーズ』の方が適任だから、代わって欲しかったよ。
でもこればかりは仕方がない。
今回の夏フェスの企画は、『frontier』のスポンサーである『R&B』事務所の、上の人が決めたことだから。
つまりは、あの、真っ黒いゴスロリの人が…。
夏フェスのグッズを作らせたのも、彼だと聞いている。
まーた俺のTシャツまで山程作っちゃって、売れ残っても知りませんからね。
おまけに、今回は他アーティストの分もグッズが販売されるそうで。
ますます、ルトリアデザインのグッズなんて誰も買いませんよ。
大量に売れ残ること間違い無し。
皆『ポテサラーズ』のグッズが欲しいに決まってるもんなぁ。
「大丈夫?ルトリア。チョップ要る?」
と、ベーシュさんが声をかけてきたことにも、俺は気づいておらず。
「まわわわわわ。はわわわわわ」
「…要りそうだね」
「…ベーシュ、軽くな。軽くやるんだぞ。今日に至るまで、この夏フェス企画だけで何回ベーシュチョップを食らわせたか。いい加減ルトリアの頭が割れる」
「うん、分かった。軽く、軽くね」
軽く…ベーシュさんは片手をを振り上げ。
「ぷぎゃっ!!」
ベチコッ、と俺の頭に火花が散った。
お陰で、現実が俺の前に帰ってきた。
「あ、あれ…?俺は何処?ここは誰…?」
「…まだ正気に戻ってない?やっぱり威力控えめだったから…」
「だ、大丈夫です。大丈夫ですから」
ニ発目を装填しようとするベーシュさんを、俺は慌てて止めた。
ニ発目なんか食らったら、俺の脳細胞が死滅してしまう。
それは別に構わないのだが、折角覚えた素晴らしい『ポテサラーズ』の書き下ろし曲の歌詞まで一緒に昇天してしまったら。
折角曲を提供してくれた『ポテサラーズ』のお二人に、申し訳が立たない。
「そっか。分かった。じゃあやめとくね」
「あ、ありがとうございます…」
と言うかベーシュさん、今ので威力控えめだったんですか?
なんか、日を追うごとに…ベーシュさんチョップの威力、増大してるような気がするんですけど。
ベーシュさんも成長したってことですか。そうですか。
何でも成長するのは良いことですね。俺の頭はいつか割れそうですけど。
それだけじゃないんですよ。
俺達が『ポテサラーズ』の歌を歌わせてもらうだけじゃなく。
なんと『ポテサラーズ』のお二人も、『frontier』作曲の歌を歌ってくれるんです。
こんな光栄なことってあります?
これを聞いたときも、俺の心臓はぽーんと飛び出して、彼方に消えていった。
俺の心臓、いくつあっても足りません。
同じ舞台に立たせて頂けるだけでも、こんなに光栄だというのに…。
ましてや俺達の歌を、『ポテサラーズ』が歌ってくださるなんて。
涙出そう。本当、涙出そうですよ。
涙がちょちょぎれます。
でも、これって現実なんですよね。夢じゃないんです。
何回もベーシュさんにチョップしてもらいましたけど、やっぱり夢が覚めなかったから。
今でも現実とは思えないけど、夢じゃないならこれが現実なんでしょう。
『ポテサラーズ』の他にも、今回夏フェスで同じ舞台に立つアーティストは、思わず感嘆の溜め息が出てしまうほどの有名人ばかり。
彼らと同じ舞台に立ったら、俺、あまりの存在感の薄さに消えるのでは?
誰にも存在を認識してもらえず、観客達は「あれ?ルトリアいたっけ?」ってなりそう。
「まぁルトリアはいなくて良いか」と言われそう。
有り得る。充分有り得る。
あれだけ豪華メンバーが揃ってたら、俺なんかいなくてもバレませんよ。
むしろ、いない方が良いまである。
それなのに、何故か今回の夏フェスの大トリは、俺達『frontier』なんですよね。
絶対『ポテサラーズ』の方が適任だから、代わって欲しかったよ。
でもこればかりは仕方がない。
今回の夏フェスの企画は、『frontier』のスポンサーである『R&B』事務所の、上の人が決めたことだから。
つまりは、あの、真っ黒いゴスロリの人が…。
夏フェスのグッズを作らせたのも、彼だと聞いている。
まーた俺のTシャツまで山程作っちゃって、売れ残っても知りませんからね。
おまけに、今回は他アーティストの分もグッズが販売されるそうで。
ますます、ルトリアデザインのグッズなんて誰も買いませんよ。
大量に売れ残ること間違い無し。
皆『ポテサラーズ』のグッズが欲しいに決まってるもんなぁ。
「大丈夫?ルトリア。チョップ要る?」
と、ベーシュさんが声をかけてきたことにも、俺は気づいておらず。
「まわわわわわ。はわわわわわ」
「…要りそうだね」
「…ベーシュ、軽くな。軽くやるんだぞ。今日に至るまで、この夏フェス企画だけで何回ベーシュチョップを食らわせたか。いい加減ルトリアの頭が割れる」
「うん、分かった。軽く、軽くね」
軽く…ベーシュさんは片手をを振り上げ。
「ぷぎゃっ!!」
ベチコッ、と俺の頭に火花が散った。
お陰で、現実が俺の前に帰ってきた。
「あ、あれ…?俺は何処?ここは誰…?」
「…まだ正気に戻ってない?やっぱり威力控えめだったから…」
「だ、大丈夫です。大丈夫ですから」
ニ発目を装填しようとするベーシュさんを、俺は慌てて止めた。
ニ発目なんか食らったら、俺の脳細胞が死滅してしまう。
それは別に構わないのだが、折角覚えた素晴らしい『ポテサラーズ』の書き下ろし曲の歌詞まで一緒に昇天してしまったら。
折角曲を提供してくれた『ポテサラーズ』のお二人に、申し訳が立たない。
「そっか。分かった。じゃあやめとくね」
「あ、ありがとうございます…」
と言うかベーシュさん、今ので威力控えめだったんですか?
なんか、日を追うごとに…ベーシュさんチョップの威力、増大してるような気がするんですけど。
ベーシュさんも成長したってことですか。そうですか。
何でも成長するのは良いことですね。俺の頭はいつか割れそうですけど。


