ねぇ、ちょうだい?



「…着いたよ」


 先輩が連れて来てくれたのは、最近オープンして話題になっている、スイーツのお店、『シュクレ』だった。


「ほわぁ〜〜…!」


 まだ中には入っていないけど、甘い匂いが漂ってきそう。


 私、ここに来たかったんだよね…!


「ありがとうございます、早乙女先輩っ!」


 すっかりテンションの上がった私は、満面の笑みで先輩にそう言った。


「…早乙女先輩、ね。まぁ、さっそく中に入ろうか」


 …ん?なんか前半部分は小さな声で聞こえなかったけど…。


 少し気にはなったけど、スイーツの誘惑に負けた私は、先輩に連れられてお店に足を踏み入れた。


「いらっしゃいませ」


 シュクレの内装は白とピンクで統一されており、とても可愛かった。


 中にいるお客さんのほとんどが女の子で、ところどころにカップルらしき人たちがいた。


 …そうだよね、こんな所にはカップルじゃなきゃ男女で来ないよね。


 …ーーもしかして、私たちもカップルに見られてる…!?


 そう思った私は、なんだか急に恥ずかしくなってきた。