その言葉が、するりと自分の口から出て来て、それが自分の本心なのだと気づいた。


 最初は急にお菓子を作ってと頼まれて、なにこの先輩と思ってた。


 けど、それを通して私は早乙女先輩が特別な存在になっていったんだ。


「よし、じゃあとりあえず明日までに早乙女先輩と話そう!」


「えっ!?で、でも私から避けてたのにそれは…」


 今更だと…。


「何言ってんの!こんなのは早めに誤解とか解いておかないと、さらにこじれるんだから!…いい?明日までに早乙女先輩と話すのよ!」


 蒼桜の言う通り、時間が経てば経つほど気まずくなる。


 …よし、蒼桜に背中押してもらったんだし、頑張ろう、と、私はそう決意した。