4限目の終了のチャイムが鳴った。


 お菓子の袋をカバンから取り出して、私は動きを止めた。


 …私、先輩のところへ行っていいのかな。


 でも、白雪先輩が…。


 と、いろいろ考えていると、


「あれ、七海、今日は早乙女先輩のとこ行かないの?」


 と、蒼桜が私に声をかけた。


「うん…今日は、いいかな」


 今日あんなことがあったし、しばらくは先輩と会わないでおこうかな。


 私は余分に作って来たお菓子の袋を再びカバンの中になおした。