「アイツ…ーー早乙女先輩のせいか?」
私の心臓がバクンッと跳ねる。
「アイツ、人気だもんな。…もし七海が言えないんだったら俺がもう会わないように言ってやるから…」
「だ、大丈夫!」
私は少し大きな声で、壮馬の言葉を遮る。
「私は大丈夫だから…」
「そ、そうか?…じゃあ、何かあったら言えよ」
と、私の頭をポンポンとする壮馬。
「うん、ありがとう」
そして壮馬は去っていった。
ごめんね、壮馬。
心配してくれてありがとう。
でも、早乙女先輩との関係を切りたくない私がいたんだ。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…