ねぇ、ちょうだい?



「お待たせしました」


 屋上のドアを開けると、壁に背中を預けながらくつろいで座っている先輩がいた。


 私はその先輩から少し間を空けて腰を下ろした。


「今日はですね、マシュマロです!」


 と言って私はマシュマロの入った袋を先輩に渡した。


「…ありがと」


 と先輩は、少し口元をほころばせた。


「それでは!」


 と、私は立ち上がって自分の教室に戻ろうとした。ーーーが、後ろに引っ張られるような感じがして、その足を止めた。


 振り返ると、先輩が私の制服の裾を掴んでいた。


「…先輩?」


 私がそう問いかけても、何も言わずに私のことをじっと見つめるばかり。


 しばらくの間、私と先輩は見つめ合う。


「…一緒に食べねぇの?」


 と、先輩が口を開いた。


「え!?」


 何回か先輩にお菓子を持って来ていたけれど、今までは渡したらすぐに教室に帰って行った。


 なのに…なんで?


 私が困惑していると、