「やっぱ文句言ってくる!」

「いいよいいよ、大丈夫!もう決めたことだから」


登校2日目の朝、ハルルたちに総長になることや遠足委員に任命されたことを伝えた。


「やっぱそうなったか」と状況をすぐに受けとめたハルルに対して、「信じられない!」と怒りをあらわにしたのはりら。


その怒りは、現在──放課後になってもおさまらない様子で。


りらが怒りのままに西組へ殴りこみに行こうとするので、わたしはなだめるのに必死。


「でも許せないじゃん!やり方が横暴なんだよ!」

「うんまあ、そうなんだけど……。でも、やりたいって気持ちもあるから」


それでも納得できていない様子のりら。

だけど、「苫がそう言うなら……」と落ち着きを取り戻してくれた。


あの場にりらがいなくてよかったかも。

いたら、もっとややこしいことになってた。


わたしのために怒ってくれるのは嬉しいけど、りらまで敵視されるのはイヤだもん。