クールな番犬くんは学園最強のオオカミでした


わたしたちは、学食がある中央棟から、西組の教室が入っている西棟へ移動した。


西棟は5階建ての建物で、1階には職員用の部屋が。2階には1年生、3階には2年生、4階には3年生の教室がある。


そして5階。
なにがあるのかわたしは知らない。


入学前に先生から受けた説明では、『一部の生徒しか立ち入れない』と言っていたから、たぶん生徒会かなにかの部屋だと思うんだけど……。


でも、生徒会長がいないんだよね?
そんな学校に生徒会ってあるのかな?



5階へ続く階段の前には立て札が置いてあった。

『一般生徒立入禁止』と書いてある。


先生が言っていたとおり、やっぱりこの先は立ち入りできないみたい……って。


「えっ!?5階って入っていいんですか?」


思わず口を挟んでしまった。


だって、ちゃんと立て札に注意書きがあるのに、男たちがそれを無視して階段をのぼろうとしているから。


「あたりまえだろ。だって、この上が俺らのアジトだし。佐紺さんもそこにいる」


アジトって、まさか……。


イヤな予感。ざわざわと胸騒ぎ。

そんな思いを抱きながら階段を上がる。