クールな番犬くんは学園最強のオオカミでした


まだ新学期初日だというのに、なんでこうも次から次に騒動が降ってくるかな。


わたし呪われてるのかな?一度、お祓いしてもらったほうがいいのかもしれない。


ため息をつきたくなるのをぐっと堪えて、声のする方に視線をずらした。


1、2、3、4……7人の男子が、わたしを探して学食をキョロキョロ見渡している。


その胸にはゴールドのネームプレートがついているから、彼らはみんな暴走族の人たち。

とりあえず、関わっていいことがあるような相手でないことはたしか……。


──ぎくっ。


……最悪。うち1人と目が合っちゃった。


「あっ!あいつです」


しかも、運が悪いことに彼はわたしの顔を知っていた。


わたしを指さすと、男たちの視線が一斉にこっちを向く。



「あーあ……。さっそく現れたよ」


ハルルがため息まじりにつぶやく間に彼らは距離をつめてきて、わたしたちの席の前で立ち止まった。