クールな番犬くんは学園最強のオオカミでした


「そう。校則ではシルバーって決まってるんだけど、総長がゴールドのネームプレートを作らせて仲間のシンボルにしてるの。昔からの伝統だよ」


つまりあの2人組は、ゴールドプレートをつけているからどっかの組の暴走族なんだ。


ハルルは説明を続ける。


「それともう1つ、ブラックプレートがあるんだけど。ブラックは各組のトップ、総長だけがつけられるものなの。だから、プレートを見ればすぐにこの人だってわかるよ」


総長だけがブラックのネームプレートをつけられるなら、この学校にブラックは4人だけということになる。


うち3人はすでに会ったから、残り1人が西組の総長だとわかる──というのがハルルの説明だった。



「4人のトップが1つの学校にいるって大変そうだね……」


ひと通り説明を受けて、わたしはふぅと息を吐いた。


聞いて、面倒くさそうだなっていうのが正直な感想。

しがらみとかいろいろありそうだもん。


りらは気づけばいなくなっていて、たぶん話に飽きてどっかで暇をつぶしているんだと思う。



「まぁね。うちの学校って生徒会長がいないからさ。4人の総長がその座を争って年中バトってるよ。ほら、生徒会長って学校のトップだから」