クールな番犬くんは学園最強のオオカミでした


ここまで聞いて、1つの疑問が浮かびあがった。

今さらな疑問。それは……。


「あの3人が総長ってのはわかったけど、西組の総長は?」


わたしたちの組のトップ、西組総長は一体どんな人なんだろう?


「西組の総長はあの場にいなかったからね。会えばすぐわかると思うよ」


ハルルはそう言いながら、左胸につけている自身のネームプレートを爪で軽く叩いた。


わたしの胸にもついているネームプレート。これはさっき、ホームルームで全生徒に配られたもの。


シルバーのプレートに黒文字で“組”“学年”“名前”が刻んであって。

わたしのには『西組2年 西ヶ浜 苫』と。



「うちらのプレートはシルバーでしょ?でも、ほかにも色があって……」


話しながら周囲を見渡すハルル。


ちょうどいい人物を見つけたのか、2つほどテーブルが離れた席に座ってカレーライスを食べる、2人組の男子に視線をロックオンした。


彼らの胸元を見ると……。


「ゴールド?」