クールな番犬くんは学園最強のオオカミでした


実際に授業が始まって、うちのクラスにはいつもと違う空気が流れていた。


1番後ろの席に今日だけ席がえしたわたし。

となりには、運んできた予備用の机と椅子に斑が座っている。


後方の席だというのに視線を感じる……。


集中できるようにとの配慮で後ろの席にしてもらったけど、どう対処したって黒桜斑という存在が集中力を削いでくる。


クラスメイトたちが隙あらばこっちを見てくるのだ。


前の席の子なんか肩をすぼめて居づらそうにしてるし。


やっぱりわたしが斑のクラスで授業を受ければよかったかな……。


なんて思っていると、先生が「この問題の答えがわかる人?」と聞いてきた。


ダメダメ。集中、集中。

となりが気にはなるけど、気にしてる余裕はない。


1時間目は数学。


この先生は、教え方はわかりやすいけど、問題を提示して答えを聞くまでが早い。


まだ解きはじめたばかりだよ!って早さで問いかけてくる。