「でも、授業はどうするんですか?」
八巻くんが冷静に言う。
それが手錠で困ったことその3。
2人分の授業をどうやって同時に受けるか。
でも、そっちは簡単に解決した。
「俺が苫の教室で授業うける」
つまり、斑が授業を休む、ということ。
解決といっても強引な解決方法だけど、一応先生には説明済みで、
『まぁ黒桜なら、あとでちょろっと補習すれば大丈夫だろ』とあっさり許可をもらえた。
さすが学年首席。学力に関しての信頼は厚かった。
「えっ、黒桜先輩が一緒に授業うけるの?超楽しみ!」
イケメンに目がないハルルの目が途端に輝きだす。
『うちのクラスには、目の保養になる総長クラスのやつがいないんだよ』とたびたび漏らしていたハルル。
斑を目の保養にする気満々だ。
……まぁそれは、ハルルだけじゃなくて──。



