「一緒にベッドで寝るのじゃダメなの?」
そう聞くと、斑はわずかに目を見開いた。
「苫はそれでいいの?」
「うん。だって遠足のときとか一緒に寝たし……」
わたしはともかく、斑が今さら意識するはずない。
当然、ベッドで一緒に寝るつもりなのだと思っていた。
「……まぁいいや」
どうやら斑はそのつもりではなかったらしい。半ば諦めのようにつぶやいてベッドに入る。
勝手にもぐり込むくせに、こういうときはためらうの?
……男の子のそのへんの線引きがよくわかんないや。
リモコンで部屋の電気を消して、目をつむる。
セミダブルのベッドに2人。
片方が男子なのに思ったよりゆったり眠れる。
斑がこっちに背を向けるようにして寝てくれているおかげかな。
それにしても、シングルサイズじゃなくてよかった。
小さい頃、1人で寝るのが怖くておじいちゃんとよく一緒に寝ていたから、買いかえのタイミングでセミダブルサイズのベッドを買ってもらった。
こうなることを見越して選んだわけじゃないけど、シングルにしてたら狭いどころじゃなくて、ひっついて寝ないといけなかった。
うん、このサイズでよかった。



