まぁいっか。わたしには関係ないし。
基本的には立候補らしいから、やりたい人がやって、やりたくない人は手をあげなければいい。
わたしは役決めを見守るだけ。
主役をやるようなキャラじゃない。
「ちょっといいか?」
佐紺先輩が手をあげた。
「総長が変わって西組は過渡期を迎えてる。ここらへんで西組の力を見せつけないと、今後ますますほかの組に遅れを取る。そこでだ。俺たちから提案がある」
俺たちと言って、妃崎先輩と小松先輩に一瞬だけ視線を預けた佐紺先輩。
つまりは3人からの提案。
それは、聞かなきゃよかったと後悔するものだった。
「お披露目の意味も込めて、主演を新総長に務めてもらいたい」
………………は、い?
「どの作品の主演でもいいが、1番作品賞を狙えそうな仮面の騎士がいいと思ってる」
「えっ、ちょっと待ってください……!主演って、わたしがですか⁈」
「ああ。ほかにだれがいる?」
「無理です!わたしが主演なんて……」
「無理かどうかは、やってみないとわからないんじゃないかしら?」
すかさず妃崎先輩が口を挟んできた。



