4日目。今日で勉強会は終わり。


今日は今までほとんどやる事が無かった、私たちにも役割が与えられている。


それは、国語・数学・理科・社会・英語の5教科の模擬試験的なのを作ることだ。


そして、それらを翔央ちゃんに解いてもらって、完璧に中間対策をして試験に臨むのだ。


そう言えば、碧依くんはこの勉強会の間、勉強してるところ見たことないけど大丈夫なのかな?


でも、いつぞやかの時に天才だからなんとかかんとか〜って言ってたな。


まぁ、大丈夫か。


「はい、翔央ちゃんこれが模擬試験だよ。制限時間は50分。本当の試験だと思ってやってみて。」


「うお、すげー。白鳥、こんな本格的なの1人で作ったの?」


「うん、問題は問題集のところから集めたり、そこから私が考えた問題とかもあるから、いい演習になると思う。」


「楓織は、何事にも本気だね〜。こんな問題を解かさせてもらえる事に感謝するよ。楓織たちがいなかったら、今頃私どうなってたか。」


「即指名制基礎講座行きだろうな。」


「如月!そうかもしれないけど、そんなサラッと言われると、いくら鋼のメンタルで売ってる私でも傷つくんだからね!」


「お前が鋼のメンタルだって、今初めて知ったんだが?俺一応お前の彼氏だが。」


「本当のことだろ。」


「あはは、翔央ちゃん、これら全部ね50分設定だから全部で250分かかるんだ。だから、早くやってしまおう。」


「はい、わかりました。」


それから、翔央ちゃんが模擬試験を解き終わった後、答え合わせをしたら…


「翔央ちゃん!凄いよ凄い!全部の教科、8割とれてるよ!」


「マジで⁉︎よっしゃあ‼︎この4日間、頑張った甲斐があった!」


「いやー、俺の努力が報われてよかったよ。これで、全教科赤点とかだったら俺、泣くぞ。」


「そうだね、翔央ちゃん、中間考査は来週の月曜日から。今日が金曜日であと、2日間は自分で勉強を頑張ってこの中間考査を乗り越えよう!」


「うん!なんかできそうな気がしてきた!ありがとう、楓織、実琉!如月は…何もやってないからお礼はしなくていいか。」


「俺も一応、華のゴールデンウィーク中に毎日学校に来てやったんだぞ。」


「あー、はいはい、その節は大変お世話になりました〜。」


「桧山には、礼儀を教えた方がいいんじゃないか?」


「まぁ、そのうち、な。」


こうして、私たち4人の勉強会は幕を閉じた。