お前を必ず落として見せる~俺様御曹司の執着愛

「すみません、ご迷惑をおかけして、私、帰ります」

「どこに帰るんだよ」

「えっ?」

「お前振られたんだろ、帰るところはねえよ」

そうだった、私が彼のアパートに転がり込んだんだから、私帰るところない。

「おい、早くシャワー浴びて支度しねえと遅刻だぞ」

「えっ?」

まどかは部屋の時計に目を移すと、七時を過ぎていた。

どうしよう。

「シャワーお借りします」

シャワールームから出ると、食事の支度が出来ており、まどかのスーツもアイロンがかかっていた。

「俺と一緒に車で行けば間に合うだろう、早く飯食え」

「でも、そんなこと出来ません」

「今、この状況で、そんなこと言ってられないだろう」

まどかは龍斗の言う通りにするしか、方法がなかった。

そうよ、お互い酔った勢いで一線を超えた、そう、一夜の過ちなんてよくあることよ。

だめだ、相手が社長じゃ、私、首かな。

「あのう、社長、私、酔っていたとはいえ、本当に申し訳ありませんでした、私、首ですか」