胸に付いている名札は木崎となっていた。
龍斗は、当たり前だが離婚届を出していないのでまどかは木崎なんだとほっとしている自分がいた。
「ありがとうございます、五千六百円でございます」
「クレジットでお願いします」
まどかはドキッとした。
聞き覚えのある声。
龍斗さん?
差し出されたクレジットカードを受け取り決済した。
「クレジットカードのお返しです、ただいま控えをお渡し致します」
顔を見ることが出来ない。
「控えのお渡しです、ありがとうございました」
控えを渡した瞬間、声をかけられた。
「まどか、話がある、時間取ってくれ」
まどかは驚いて顔を上げた。
そこにいたのは紛れもなく愛する龍斗だった。
すぐに目線を外して業務に集中する。
でも心臓の鼓動はドンドン早くなっていった。
それから毎日、龍斗は店にやってきた。
休憩時間に店の外に出ると、龍斗が立っていた。
「まどか、お疲れ様、休憩時間?」
まどかは返事をしないで歩き出した。
龍斗は、当たり前だが離婚届を出していないのでまどかは木崎なんだとほっとしている自分がいた。
「ありがとうございます、五千六百円でございます」
「クレジットでお願いします」
まどかはドキッとした。
聞き覚えのある声。
龍斗さん?
差し出されたクレジットカードを受け取り決済した。
「クレジットカードのお返しです、ただいま控えをお渡し致します」
顔を見ることが出来ない。
「控えのお渡しです、ありがとうございました」
控えを渡した瞬間、声をかけられた。
「まどか、話がある、時間取ってくれ」
まどかは驚いて顔を上げた。
そこにいたのは紛れもなく愛する龍斗だった。
すぐに目線を外して業務に集中する。
でも心臓の鼓動はドンドン早くなっていった。
それから毎日、龍斗は店にやってきた。
休憩時間に店の外に出ると、龍斗が立っていた。
「まどか、お疲れ様、休憩時間?」
まどかは返事をしないで歩き出した。