まどかは俺の元から姿を消したのか。

俺は必死にまどかの行方を探した。

そんな時、まどかの元彼立花新が龍斗のマンションを訪れた。

その姿は以前とは比べものにならないほど、頼もしい姿だった。

「お久しぶりです」

「見違えたぞ」

「俺、ある人物と出会って、金を借りて、起業したんです、今は借金も返して、
社長ですよ」

「そうか、それで今日はなんの用だ」

「今、俺、まどかと一緒にいるんです」

龍斗は驚きの表情を隠せなかった。

「なんだって」

「あれほど、真凜には気をつけるように忠告しましたよね、まっ、
俺にとってはいい結果になりましたけど……」

「どう言うことだ」

「まどかは契約結婚を解除したいと言っています」

「まどかがそんなことを言うはずはない」

「子供も居なくなって、真凜にも酷い結末を迎えるようなことになって、
自分だけそのままと言うのは耐えられないとのことです、それに愛情もない夫婦
としてあなたと一緒にはいられないと言っています」