お前を必ず落として見せる~俺様御曹司の執着愛

「うん」

「お前、この世から抹殺されちまうかもしれないから」

まどかは背筋が寒くなってきた思いがした。

「もう、怖いこと言わないで」

「うちまで送ってやる、奴に真凜のこと話してSPでもつけてもらえ」

「そんな大袈裟な……新、お金ないんでしょ、少しなら貯金あるから銀行寄ってくれる?」

「ほら、まどかの悪い癖、すぐに俺を甘やかすんだから」

「だって……」

「まどかは俺に誘拐されたんだぜ、誘拐犯に情けかけてどうすんだよ」

新は私を守ってくれた、真凜と言う危ない女から……

その頃龍斗は必死のまどかの行方を探していた。

マンションに戻ると、車から降りてきたまどかの姿が目に止まった。

まどかは運転席にいる人物に挨拶をして、手を振っていた。

誰なんだ。

運転席の人物は龍斗の姿を捉えると、急いでバックして、車を走らせた。

龍斗は急いで、まどかに近づいた。

「龍斗さん、もう具合は大丈夫なんですか」