お前を必ず落として見せる~俺様御曹司の執着愛

友梨は甘え上手で、いつも龍斗の傍にいて、相談を口実に龍斗と食事に行ったりしていた。

「まどか、今日、友梨ちゃんと食事して帰るから、俺の分はいらないよ」

「そうですか」

「なんかプライベートのことで相談あるんだって」

「わかりました」

まどかは龍斗からのスマホを切って、徐々に心配になってきた。

この間も相談あるって、食事してたよね。

そう言えば、友梨ちゃんは龍斗さんに好意を持っていたんだった。

「社長、素敵ですよね」

まどかは友梨の言葉を思い出していた。

でも、私は戸籍上の妻だし、龍斗さんが誰と食事しようと文句言える立場じゃない。

そう割り切っていたはずなのに、胸の奥がチクチク痛いのはなぜ?

まどかは自分の気持ちにまだ、気づいていなかった。

友梨と食事に行くと言ってから、時間はだいぶ経っていた。

その時、まどかのスマホが鳴った。

「まどか、ごめん、もう寝てた?」

「いいえ、まだ起きてます」

「遅くなったけど、これから帰るから、先に寝てていいよ」