お前を必ず落として見せる~俺様御曹司の執着愛

今はいなくてもこの先、好きな女性が現れたら、私は離婚されるんだろう。

元彼の新のことは、すでにまどかの心の中から消えていた。

龍斗の子供を授かって、龍斗の優しさに触れて、まどかは徐々に龍斗に惹かれていた。

でも好きになってはいけない人だと言うことが、まどかに重くのしかかっていた。

まどかは龍斗と結婚したことで、仕事を辞めた。

秘書課の後輩友梨が龍斗の秘書になった。

「よろしくお願いします」

「ああ、よろしく」

友梨は入社してから、龍斗に好意を寄せていた。

やっと龍斗の側にいられる。

この次は龍斗の愛人になってやると闘志を燃やしていた。

そんなこととは知らず、まどかは後輩の友梨が龍斗の秘書になったと聞いて安心していた。

「そうですか、友梨ちゃんは可愛いし、仕事も出来ますから頼りになりますね」

「まどかのお墨付きなら安心だな」

まさか、友梨が龍斗を狙っているとは思いもしなかった。